ユニ・チャームペットケアカンパニープレジデントの二神軍平さん。
ユニ・チャームの方のプレゼンは必ずビジュアルでやってみせて、実感してもらうというプロセスを踏みます。
これが組織文化というものだろうと思います。
二神さんは、25年にわたる緻密な独自の市場マーケティングによって仮説を立て、実践、検証を繰り返しています。
二神さんからすれば、ペットケア市場のポテンシャルはものすごく高いと言います。
ユニ・チャームの高原社長は、将来的にはペットケア事業を生理用品、紙おむつなどパーソナルケア事業とともに二大柱にすることを表明しています。
世界の潮流は、ペットケア事業を子会社化か分社化しているのですが、ユニ・チャームさんは子会社化したものをもう一度買い戻し、本体に組み入れました。
ここにユニ・チャームさんの大局観をかんじます。
さて、タイトルの言葉は二神さんのインタビューででてきたもの。
これは、
「ヘボ将棋ではマーケットは拡がらない。拡げるためには名人戦をやらなければならない」。
というもの。
どういうことかと言えば、たとえば、ユニ・チャームさんは生理用品、紙おむつの市場で、花王さんやP&Gさんといった国内外の一流企業とマーケティングを競ってきました。
だからこそ、これらの市場は縦にも横にも拡がっていったのです。
ユニクロもそうですよね。
ZARAやH&M、GAPといった世界のカジュアルアパレルと競いあっているからこそカジュアルアパレルの裾野は大きく拡がりました。
マーケットを拡げるためには名人戦をやらなければならない。
ペットケア市場もまさにこれからそうなっていくのでしょう。
この二神さんの言葉は非常に勉強させられました。
ドラッグストアや調剤薬局もまさにそうですね。
翻って我々専門経営誌も同じです。
名人戦をやらなきゃいけない。
でなければ読者は増えないのです。
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