サブカテゴリーとは、
たとえば、お風呂場で使うものをカテゴリーとすれば、「身体を清潔に保つ」というテーマを立てて、ボディタオルやボディソープ、といった一緒につかう品種(ライン)を集める方法と、
「お風呂場でリラックス、リフレッシュする」というテーマを立てて、ちょっと素敵な入浴剤や、バスタイムのBGMセットというような商品を集める方法があります。
現在は混在している部分もあるのですが、写真の売場は、埋没しがちな品種を実用テーマで際立たせる方法を試しており、素晴らしい取り組みだと思います。
さて、前者の場合は、実用テーマですから、当然ヘアケア用品などはちかくになければなりません。
お風呂洗剤は、「洗剤」というカテゴリーのなかで、キッチン、バス、トイレ、玄関とサブカテゴリーがわかれているほうが、お客にとって想起しやすいので、そういう形になっています。
ここには、肌に触れるものとそうでないものという見えないサブカテゴリーも存在します。
後者は、エモーショナルな要素が強いテーマです。
ですから、価格重視のお店と思われているのに、
「バスタイムアロマ革命!」とやると浮いてしまう可能性もあります。
サブカテゴリー開発は、
お客がいまはまだ気づいていない、潜在的な需要を開発する武器です。
想定ターゲットと、自店舗のポジショニング、
さらにサブカテゴリー内の選定品目(アイテム)は、購買目的、購買頻度を考慮して設定することが、大切です。
つまり、気づきを与える役割を持つ商品と、棚の売上(客数)を高める商品、そして利益を確保する商品のミックスが鍵を握ります。
小売の世界は、「相乗積」(マージンミックス)という原則がありますが、
たんに利益基準で、棚をつくってしまうと、まったくお客にとって、魅力のない棚になります。
店頭におけるマーケティング活動の高度化は、ドラッグストアに限らず、あらゆる業態にとって「製配販」協働で取り組むべきテーマです。
もちろん月刊MDにとっても最大テーマのひとつです。
どんどん皆様のご協力のもと知見をためて活用していきましょう!
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