ドラッグストアの来店客8割は女性と言われています。
その中で、この店舗は、入口から奥壁面までの主通路を、男性化粧品、女性ヘアケア、ハンドケア、ボディケアなど
男性、女性、双方を対象にした「ユニセックス」売場づくりにチャレンジしています。
この隣り合わせの男性、女性剃刀はその象徴的な棚です。
男性化粧品の中に、敏感肌用化粧品の「アルージェ」を差し込んでいます。
実は月刊MDの取材でも、「アルージェ」は男性の寝癖直しなどに利用されるそうです。
また男性の敏感肌というジャンルは欠落しており、ユニークユーザーもいるといいます。
たしかに女性用のすぐれた商品を男性がつかうというのはあります。
女性ヘアケアの中に、男性の高機能シャンプー「リガオス」が。
アルージェもリガオスも定番棚と平台プロモーションでダブル陳列されています。
まだ少しごちゃごちゃ感があるのは否めませんが、気付きをどこで得るかという実験としてこの「ユニセックス」の売場テーマは大いに可能性があるように思います。
かつてカジュアルアパレルの分野では、このユニセックスが力を発揮しました。
ドラッグストア商材も、カテゴリー間、世代間、そして男女間と、だんだんボーダレスな要素が増えています。
そこをどう捉えて、売場に落とし込むか。チャレンジが増えることを期待します。
ちなみに、この店舗はドミナント分割の新店舗ですが、オープン一ヶ月で予算の倍額になり、上方修正したそうです。
売場との因果関係検証はこれからですが、興味深いですね!
月刊MD4月号にて紹介します。