月刊MDでは毎週月曜朝にミーティングを行います。


お互いの活動報告と課題の提案、そして編集会議を一挙におこないます。


本日は主幹より、ウォルマート創業者サムウォルトンの「サムズルール」が引き合いに出されました。


このサムズルール、


小売業界では黄金律として知られています。


知らない人のために、サムズルール挙げてみましょう。全部で10あります。


1)自分の事業にのめり込みなさい


2)あなたの利益を社員と分け合いなさい


3)パートナーたちがやる気を出すようにしなさい


4)社員たちにできるだけすべてのことを知らせなさい


5)事業のために社員が行うすべてのことを高く評価しなさい


6)成功を喜び、失敗の中にユーモアを見出しなさい


7)会社にいるすべての人の話を聞きなさい


8)お客様の期待を超えなさい


9)競合相手よりうまく経費をコントロールしなさい


10)逆流にむかって泳ぎなさい



本日のタイトルは6)からとったもの。


現在発売中の月刊MD12月号では、北陸の名門ホテル加賀屋の小田会長、ツルハの鶴羽社長、クスリのアオキの青木会長のスペシャル対談が掲載されています。


その中で、加賀屋さんでは、


クレーム0(ゼロ)大会を全社員で1年に3回実施するそうです。


これは失敗例を1時間半の間に7-8ケース出し、全員で共有するものです。


ユニークなのは、


一番の失敗事例を出した人から3人に、


大中小のビニルでできたトンカチを授与するそうです。


たたくと「キュン」という音がして、皆さんの笑いを誘います。


「来年はこれをもらわないように」という気持ちが込められています。


ツルハさんもユニークです。


ツルハさんの社内表彰式では、当然成績上位は大々的に表彰します。有名な、サンリオさんと組んだ幻の「ツルハキティ」が副賞にでることもあります。


その中で、必ずブ―ビ―賞を出して、社長が自ら、「今回は残念だったけど次がんばれ」と激励するそうです。


ウォルマートも役員同士を競わせて、敗れたほうは、ウォール街でフラダンスをするという罰ゲームなどがありました。


失敗を叱責することは当然ですが、叱責の中に、一点、追い詰めない「何か」を加える。


「逃げ道」ということではなくて、再挑戦を期する「何か」が重要です。


なでしこの佐々木監督の言動などを見ていますと、最近のリーダーはかつてのように体育会系の鬼軍曹、軍隊方式の過剰な規律主義では勝負に勝てなくなってきていることがわかります。


ただ思うのは、その失敗が、どんなレベルのものなのか。一生懸命やった結果なのか、無策だったのか。皆が高いレベルでの努力を続ける企業文化でなければ、このルールは形骸化してしまうような気がします。


ルールや原則(プリンシプル)というものは組織文化のレベルによってその効果が異なることに注意しなければなりません。