大阪W選挙を橋下さんと維新の会が制しましたね。
わたしはブログでもなんでもあまり政治的態度を鮮明にするのを好みませんが、
今回のW選挙は注目していました。
橋下さんは、わたしとほぼ同世代。
いろいろ脇が甘いところもあるけど、わが道を貫くスタンスは、同世代として希望です。
自分の世代がなにかを成すべき時なのだと強く感じました。
わたしはタレント弁護士をしていたころの橋下さんはあまり好きではありませんでしたが、
政治家になってからの彼は大好きです。
「大阪都」なんて構想、現実問題としてはいろいろハードルがあるのでしょうが、
いまどき絵空事を描いて、支持される人ってどれだけいるんでしょうか?
絵空事を描くのが政治家です。
日本経済が自信を失い、国政が崩壊しつつある現在において、大事なことは、
「絵空事で希望を見出す」ことではないかと思います。
わたしはこのブログでもたびたび「サンクチュアリ」について語ってきましたが、
橋下さんはサンクチュアリを地でいく可能性がとても高い人です。
これを機にさまざまな分野、世界で、一緒に走り出す人物があちらこちら出現することを望みます。
それぞれの場所で、火の手をあげる。楠木正成ですね。そして負けない戦いを繰り広げる・・。負けちゃだめです。
もちろん、わたしもこの世界で火の手をあげようと思っています。
かってにワクワクしてきました。(笑)
ちなみに、既存マスコミの多くは、「争点」と次の「論点」を「大阪都構想の実現有無」にしたがっていますが、
かなり意図的ですねえ。大阪都構想は、実は争点でも論点でもありません。
今回の投票率、既存政党への不満・・、あきらかに次の衆院選挙への影響をぼやかそうとするものです。
そしてもうひとつは、40代そこそこの人間が意図通りに選挙戦を制したという事実を、どう考えるかということに思いを至らせないためのものです。
この結果をみて、全国の40代そこそこと20-30代の世代に火をつけたんじゃないかと私は勝手に思っています。そしてこれがfacebookの時代どんなパワーを持つのか。
考えただけでも面白いですよねえ。
橋下さんが、それこそサンクチュアリのように、国政に出て、「首相を公選制にして、40代で閣僚をかためます」と公約したらどうなるでしょう。
逆に言えば、既存マスコミは本能的に、こういうことをやられたら自分たちが困る(絵空事を描く希望で大衆と大勢をつかんだらマスコミの機能と影響は減じます)ので、かれに「独裁者」というレッテルを貼りつけたかったのです。
これについてはまたどこかで突っ込んでみたいものです。
さて、それにしても、既存マスコミ(とくに週刊誌)や対抗馬の橋下さんのネガティブキャンペーンは、
選挙につきものとはいえ、無残なものでした。
「現状維持」はあきらかに「後退」であり「時代遅れ」です。
言い方を変えると、時代の変化についていくことができません。
そして、やっかいなことに「現状維持」を変えようとすると、きまって既存のスキームで権益をむさぼってきたものたちの恐るべき抵抗があります。これは古今東西普遍です。
これを打ち破るのは、「絵空事」であり、「志」と「信念」です。そして老獪をかわす才気と運です。
きのうより違うことを考えなければ、この淀みきった閉塞感を打ち破ることは困難です。
未曾有の自然災害がおこり、世界的な金融危機、経済危機のなかで、なにかちがうことをやらねば生き残れない・・。
大阪市民の皆さんに限らず、そういう世の中の気分も示した選挙結果のような気がします。