「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」・・ビスマルクの言葉でしたっけ。




私も大好きな言葉です。




久しぶりの休日ですが、原稿を書いています。




レギュラー号の入稿作業も大詰めです。




さて、これまた久しぶりのマイベストを。




大河ドラマでいきます。(笑)




とくに理由はないのですが、いまiPodで聞いていたのが、たまたま「龍馬伝」だったので。(笑)




ちなみに今回のマイベスト、自分がもっとも見ていた時代に集中していますので、ごめんなさい。




順位なしのベスト5です。




1)「太平記」




むかしから、鎌倉末期から建武の新政、そして観応の擾乱、室町幕府の成立のこの時代が大好きなんですよね。


足利尊氏は長らく、歴史上の「悪人」でしたので、国営放送のしかも大河の主役というのは異例でした。時代の移り変わりだったんでしょうね。




とにかく大好きな真田広之さんが尊氏であり、その父が、緒方拳さん。後醍醐天皇は片岡孝夫さん(当時)。新田義貞が最初ショーケンさんで途中根津甚八さん。楠木正成が武田鉄矢さん。北畠親房が近藤正臣さんで顕家が後藤久美子さん、北条高時が片岡鶴太郎さん、長崎円喜がフランキー堺さん・・もう素晴らしいキャストでしたね。




まあ最初、正成が武田さんときいて、「えっ!?」と思ったくらいです。(笑)




三枝成章さんのテーマ曲も素晴らしい。




太平記の世界がけっこう忠実に描かれていて、楠木参上の夢や赤坂、千早のゲリラ戦もリアルでした。




「勝つ戦(いくさ)はできないが、負けない戦(いくさ)はできる・・」。




ゲリラ戦の鉄則ですが、これは響きましたねえ。わたしの座右の言葉のひとつ。




さらに大事を成すためには、権力者側の最大(反)勢力を味方につけなければならないこと。




これも政治の鉄則ですねえ。




そして新政崩壊後の無常の世界がよく出ていました。




けっこう観応の擾乱は単なる政治権力闘争としてスルーされることが多いのですが、実は武家政権と経済基盤を考えるうえでは非常に重要なターニングポイントです。




2)「独眼竜正宗」




これはもう勝新さんの秀吉に尽きます。もちろん渡辺謙さんも素晴らしいのですが、正宗が秀吉に会いに行った小田原での謁見シーンはテレビの迫力を超えていました。




ジェームス三木さんの脚本もよかったですねえ。




「楽しまずんばこれいかん・・」この言葉も好きだなあ。




3)「山河燃ゆ」




珍しい現代劇です。第2次世界大戦を兄弟で日米、敵味方にわかれてたたかわねばならなかった山崎豊子さんの骨太の原作です。




松本幸四郎さんと西田敏行さんが兄弟なのですが、このときの西田さんの友人役だった矢崎滋さんが最高でした。




最後の東京裁判の法廷シーンは印象的です。




4)「徳川家康」




あとになって思えば、この徳川家康ブームは歴史と「ビジネス」「経営」が結び付けられたものとして最初にわたしが認識したもののような気がします。




だからわたしも背伸びして、「徳川家康に学ぶ・・」みたいな本を買って、なんだかすごいことを知った気分になりました。




父が当時買っていた「プレジデント」なんかも読んだりして、ちょっとした参謀気取りでしたねー。(笑)




5)「秀吉」




竹中直人さんに尽きますが、高嶋政伸さんは、太平記の尊氏の弟直義役、そしてこの「秀吉」の弟秀長役をやっていまして、とことんこの人は弟なんだなあと妙に感心した記憶があります。




まあなんといっても、茶々役の松たか子さんに秀吉とおなじく一目ぼれしてしまった作品です。(笑)






こう見てみると、ほんとうにある時期に集中していますね。




でも大河のテーマ音楽はむかしもいまも日本の現代音楽家のトップクラスが手掛けていて、大好きなんですが、




テーマ音楽でいえば、




「源義経」 武満徹


「太平記」 三枝成章


「風林火山 」千住明


「八代将軍吉宗」「義経」 岩代太郎


「龍馬伝」 佐藤直紀


「功名が辻」 小六禮次郎




このあたりが甲乙つけがたいです・・。