このところ、ばたばたしていましてブログも打ち合わせネタが多かったですね。


本日は久しぶりの土曜休みです。


ただいまラグビーワールドカップベスト4、フランス×ウェールズが激突。


最後まで目が離せません。1人少ないウェールズがものすごい戦いをしています。


さて、タイトルの幕藩体制MDですが、


これはなんどもブログで取り上げたネタです。


ふだんの私たちの衣食住をベースとした生活は、実はとても地方色が豊かです。


でもその特徴区分を明治期以降の都道府県単位で考えるのは小売業の人ならNGです。


小売、流通に携わる人であれば、江戸期の幕藩体制の区分で考えるのが常識です。


現代流通にも大きな影響を及ぼす、幕藩体制MD。


幕藩体制とは江戸幕府という武家統一政府があるにせよ、経済的に独立した300諸藩の合衆国からなるものです。これが「江戸時代」の本質です。


この独立経済国が国内でさまざま特産品を作り出し、食文化を醸成し、交易を行ってきました。名君もいれば暗君もいて、小国ながら生産性の高い産業体制を築いた藩もあれば、大国ながら経済基盤が弱かった藩もあります。


わたしも地方都市に行くと、かならずここは何藩だったのかと調べるようにしています。


先週うかがった伊予西条ですが、


愛媛県も、


松山(15万石)、宇和島(10万石)、大洲(6万石)、今治(3万5千石)、西条(3万石)、さらに小松、新谷、伊予吉田と実に8藩に分かれていました。


同じ四国でも、


高知県、徳島県は、それぞれ、土佐(20万石)、徳島(25万石)と一国支配でしたから、


愛媛県の分かれ方は面白いですね。


このうち、

松山、今治、西条は徳川にちかい家柄です。宇和島は仙台伊達家の分家です。大洲は豊臣恩顧系です。


面白いのは、産業興隆、経済力でいえば、小国ながら大洲がダントツでした。


大洲の特産物は繭、木蝋、紙、茶など、


幕末には、鳥羽伏見の戦い前に、長州、薩摩に人員とともに経済支援できるほどの力を持っていたといいます。


現在の位置と異なりますが、四国中央市は、ユニ・チャームさんや大王製紙さん発祥で知られる日本でも屈指の紙工業の土地柄です。


出張に行った先に根付く独特の流通文化を調べることはほんとうにおもしろいものです。


えっと、ほんとはここでひとつ例を挙げる予定だったのですが、


すみません、ラグビーを優先します。(笑)