photo:01



ドラッグストアで見つけたウェハースです。
一枚牛乳一本分のカルシウムが含まれているそうです。

40枚近く入っていて、価格は498円。

お菓子として考えると少々高い。

だからお菓子の棚に入れると、ちょっと違和感があります。

健康食品として考えると、リーズナブルですが、こんどは同じ価格帯でより様々な種類があるので埋没しそうです。

棚の立ち寄り率はお菓子のほうが高いですからほんとうは、お菓子の棚に置きたいですよね。

実は、入れ込めばもっといい売場があるように思います。

それは、牛乳と合わせて提案することです。

せっかく、牛乳一本分のカルシウムがあるとうたっているのですから、牛乳と一緒がいい。

というのは、牛乳の購買目的との一致点がある可能性が高いということです。

牛乳の購買目的のひとつに朝食メニューがあるとしましょう。

栄養が一緒ならウェハースが牛乳に勝る朝食における利点はなんでしょう?

ひとつは、時間がないとき、移動中でも食べられるということ。

もう一つは、朝食の食器片付けが楽になること。それこそ、バナナとウェハースならゴミを捨てるだけです。

これで、午前中のチャージができるなら、とても価値があります。

栄養補助ゼリー飲料もありますが、そうじゃない、時間がないときの朝食バリエーションを提案する。

こういうのが、POPでちょっと説明されていたら、それは、ソリューションになるのではないかと思います。

しかも牛乳は、購買頻度の高い食品です。もっとも立ち寄り率が高い売場でもあります。

売場の商品のアドレスを変えて、新しい価値をつくる。

この仮説検証が、小売の醍醐味です。

きゅうに明日からお客様に響くことはありません。提案し続けるということが大切です。

とくにヘルス&ビューティーと食品の融合領域は意外と未開拓です。

どんどんチャレンジしていただければと思います。



iPhoneからの投稿