NYのドラッグストア「デュエン・リード」といえば、9.11のときのスタッフの救援体制の素晴らしさで名を馳せた企業です。*「デュアン・リード」と表記する人もいますが、ここでは「デュエン」にしています。
現在は、ウォルグリーン傘下になっていますが、NYのウォール街の新店舗が話題になっています。
それは、ドラッグストアとフードの「フュージョン」業態の開発です。
かつては、ドラッグストアとフードの組み合わせはコンビネーションストア(コンボ)と言われました。*二眼レフという意味です。
今回の店舗は、単なる一緒に置いて便利、購買頻度、購買目的が同じものを揃えたコンボ(結合)ではなく、
それらの機能をライフスタイルの領域にまで高めたフュージョン(融合)という点で、まったく新しい形を見せていると分析をするのは、
月刊MDに本レポートを寄稿いただいた商人舎の結城義晴氏です。
ターゲットも明確です。
眠らない街、生き馬の目を抜くようなタフなたたかいを強いられるウォール街のエグゼクティブたちの健康と美容、コンディションを支えます。
24時間オープン、生鮮、グロサリー、デリからコスメ、調剤、一般医薬品などを提供します。
パンやデリは、NYマンハッタンのゴールデンストア「ゼイバーズ」や「カーネギー・デリ」と提携して商品供給を受けています。
このあたりのドリームチーム的なデリの作り方もウォール街仕様といえばその通りですが、
ネイルサロン、靴磨き、クリーニングサービス、調剤なども充実。
まさしくウォール街で働く人たちの「ソリューション」を提供しています。
求められていることを最高の形で提供することは小売業の最大の戦略のひとつです。
日本でもコンビニが、日本を代表するようなインテリジェントビルに入っていますが、
コンビニが提供できていない領域はたくさんあります。
日本でもこういう店舗が丸の内、銀座、日本橋あたりに出現してくれば面白くなりそうです。
ちょっとだけ中をご覧ください。
詳細は、月刊MD11月号(10月20日発売)にて。
楽しみにしていてください。