昨日は、博多天神の西鉄ソラリアステージにリニューアルオープンした大賀薬局さんの、「Life Stream」を訪ねました。
西鉄駅ビル内にあった旧店舗をリニューアルしたものですが、デザイナーの山崎ロバートさんとのコラボでユニークな店づくりに成功していると思います。
古い駅ビルは、天井が低く、またコマ割りが細かいのでなかなか思い切ったリニューアルができないのですが、
この店舗は、吹き抜けのある回廊形式のワンフロアを逆手にとって、新しいドラッグストアモデルの可能性を提示しています。
これは、食品売場ですが、ナチュラル色の什器で化粧品から雑貨、すべて統一されています。
コーナー表示もしていません。ですから、お客様は宝探しのような感覚で回廊を周遊できます。
ですからよくドラッグストアで見かける歯ブラシのフック陳列も遠目から見ると本棚のように見えます。とくに女性の衛生用品、オーラル雑貨コーナーは、プリンスエドワード島にある家の屋根裏部屋に来たようなかんじがします。ちょっといい過ぎかもですが。(笑)
でも、この埋め込み方は、私もはじめて経験しました。
デザインの力をドラッグストアに生かす発想は、意外と少ないのですが、久しぶりに優れた事例を拝見しました。
百貨店のブランド露店方式と従来ドラッグストアの間には広大な沃野が広がっているはずなのですが、なかなかよい事例が少ないのが、実情です。
この店舗はこの領域の解のひとつと言っていいでしょう。
立地条件とリニューアルイニシャルコストの高さで、予算設定も高めですが、真崎店長曰く、
「従来の店舗には来られなかったお客様が多数来店されています」と、手応えを感じています。
ドラッグストアにとって、新規客層開発は重要な戦略のひとつ。デザイン化はその具現化の手立てですね。
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