もう10年以上も前に、野中郁次郎先生のご本などで有名になったこの2つの言葉ですが、




ネットの世界でも、最近ではよく使われるようです。




ループスの斉藤社長も指摘されていましたが、




検索は「形式知」、




SNSは「暗黙知」です。




なるほどですね。




検索は、顕在化しているニーズをキーワードにするわけですから、「形式知」というのはよくわかります。




たとえば、




わたしの友人のお父さんが、




もう子供たちも夏休みがあとわずかという中で、ようやく休みがとれて駆け込みで体験型の旅行をさせたいなあと漠然と考えていました。




そこで、検索で、




「夏休み 残りわずか 自由研究 体験」




あるいは、




「夏休み 残りわずか 旅行 体験型」




と打ち、いくつかのサイトやブログがひっかかってきました。


ここから絞り込んでいくのは大変だったといいます。




でも、SNSの中で、




「夏休み残りわずかだけど、いまからでも間に合う子供たちが楽しめる体験型の旅行ってできないかなあ。都内から行けて二泊くらい」。


と投げかけると、




友人たちから、




山であれ海であれ、経験値に基づく、おススメ情報がいくつもかえってきたそうです。



検索だと、やたらキーワード入れないとだめですし、試しにやってみたところ、一番惹かれた情報は、2007年のものだったとか。(笑)


SNSですと、経験値でなくても、こんな風に探したら?という情報も寄せられました。




それで、結果、SNS経由で、すべて紹介してもらい、予約して、素晴らしい体験ができたとか。知り合いの知り合いですが、「○○さんの紹介だからね、楽しんでいってよ」ということで、彼ら親子は来年も行く約束をして帰ってきたそうです。


思うに、

これはリアルの親密な関係と裏返しであって、




ただの「知っている人」というレベルでは、こんな情報はかえってきません。




ときどき知り合いを増やすという目的だけでSNS活用をされている人がいますが、




リアルな関係をより補完していくというツールというスタンスがないと、




やはり「暗黙知」は引き出せないようです。




「形式知」と「暗黙知」の経済ボリュームがどちらが大きいのか。




これは今後の「SNS」の活用次第ですね。

いまは圧倒的に形式知でしょう。


だからこそ、「暗黙知」活用の事例を探しています。



実はこちらの潜在的な経済圏のほうが、差別化しやすいのです。