月刊MD編集長(2代目)のブログ


芝大門の旧銀行跡地にできた「クリエイト」さんの店舗。

8月にオープンしたばっかりだそうです。


コンビニ一つ半くらいの売場面積でしょうか。


縦長の店舗ですが、


手前右側に、食品があり、弁当、惣菜などコンビニ商品が展開されています。


手前左側は、シーズン商品(熱中症対策、日焼け、虫よけ)と女性のTPOS商品(シートパック、フットケアなど)が展開されています。


奥半分から壁面が、化粧品売場になっており、セルフ中心の品ぞろえになっています。


圧巻はレジが5台あること。


これは周辺がオフィス街なので、コンビニのレジに慣れたお客様を獲得するために、お待たせしないための対策と思われます。


レジ背には、OTC、レジ前は健康食品です。


全体的にコンパクトにまとまっており、コンビニキラー要素も十分ある店舗です。


まだオープンしていませんが、調剤部門も併設予定です。


ただ、コンビニの主力である、弁当、パン、惣菜、スウィーツ、FF(ファストフード系)に関しては、やはり相対的に弱さはあるように思います。


レジ5台を少なくともピーク時にフル稼働状態にするためには、やはりコンビニ商材の特徴を際立たせる必要があるように思います。


都市型ドラッグとしては、コンビニ商材をコンビニに割り切って任せているグリーンシアさんの練馬駅前店(ミニストップ併設)が個人的には、もっとも完成度が高いと思いますが、


そうはいっても、都市型の150-250坪型で定評のあるクリエイトさんですから、クリエイトさんならではの工夫が随所に見られます。


たとえば、ストアブランドの打ち出し、定番とゴンドラエンドのクロスMDなどはさすがです。男性のワイシャツや下着を揃えている点もコンビニにはない発想です。


クリエイトさんはイズミさんや、平和堂さんなど有力GMS企業が加盟する共同仕入れ機構「ニチリウ」さんに入っていますから、食品や日用品に関しても独自の展開が今後期待できます。


都心部分は居抜きが多く、スギ薬局さんも積極的に展開しています。


コンビニとは異なる消費者にとっての「価値」「利便性」をどう出すのか、この1-2年でドラッグストアもその答えを出してくるでしょう。


サンドラッグさんも、吉祥寺のアトレに「プラム」という都市型ドラッグをオープンさせています。


吉祥寺のサンロードで価格競争のしのぎを削っているサンドラッグさんが、すぐ近くの駅ビル内で、品揃えコンセプト型の店舗を展開しているとはユニークですね。


既存の自社の強みを伸ばしつつも、新たな展開の道を探るドラッグストア各社の動きには要注目です!