きょうは、66回目の終戦記念日でした。お盆休みもあり神田界隈もひっそりしています。

8月15日といえば、岡本喜八監督の、映画『日本の一番長い日』が強烈に印象に残っています。

終戦の玉音放送に至るまでの最期の一日に焦点を当てた傑作です。

ある者は、一億総特攻を主張し、ある者は総ての責めを受け入れて尚、最期をいかに栄光あるものにできるかに心を砕く…。

この国の最高エリート層と最前線兵士の対比と葛藤が、この映画の真骨頂です。

母方の祖父の弟が、20歳の若さでレイテ沖で亡くなっています。母も知らない若き叔父。祖父は亡くなりましたが、晩年、自分史を遺してくれました。弟の最期、戦後、宇垣一成の選挙参謀として駆け回っていたこと…。

知らないことばかりの個人史ですが、毎年、お盆のとき、祖父が墓碑に話かけていたことを思い出します。
個人史って大事だなあと思います。二度の大きな台風がきて、家族で眠れぬ夜を過ごしたこと…。
こういうささやかな記憶こそ、子孫が伝えていかなければ、ならないなと。

私は、軍事史を紐解くことが、好きですが、軍事を学ぶことは、平和をつくる淵源であると信じています。逆に軍事と歴史に学ばない者ほど、平和の尊さを知らず、匹夫の勇を持って、不幸な事態に人を巻き込むような気がします。

しかしながら、軍事と歴史を学ぶことが、英霊を冒涜することにならないように、しなければと、思いをあらたにする次第です。





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