久しぶりの休日です。

今日は、1日ゆっくり過ごして、あすからまた原稿を書きます。

レギュラー号の合間に、東洋経済さん発注の単行本(共著)の原稿を書かねばなりません・・。


先日の出張では、ほとんどお店まわりでしたが、

フライトまでの時間を利用して、

長沙で有名な、「岳麓書院」というところに行くことができました。



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中国古代四大書院のひとつだそうで、宋の時代につくられました。

書院とは私塾のことで、

中国では官学がいつの時代も力を持っていますが、私塾もレベルが高いところは、のちに官学に組み込まれました。

この岳麓書院も、のちに湖南大学となり、現在も湖南大学の広大なキャンパスの中にあります。


長沙は古代中国の「楚」というところに位置し、門には、「楚に人材があってこそこの塾は栄える」と掲げてあります。


三国志の時代は荊州と呼ばれていました。*長沙は荊州七郡のひとつです。

荊州は人材が集まるところであり、とくに諸葛亮(孔明)、龐統(士元)はこの地で「伏竜・鳳雛」と言われ、のちに劉備を援けて、蜀を建国しました。


月並みですが、諸葛亮は、わたしも大好きです。

大組織に仕官せず、流浪の将を援けて一国をつくった。

諸葛亮こそ、まさにベンチャースピリットの象徴でしょう。



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これは、「御書楼」で図書館です。湖南大学の卒業生がこの前で卒業写真を撮るのがならわしだそうです。


湖南大学は、毛沢東ゆかりの大学です。


毛沢東という人の評価は大変難しいのですが、

よくゴルゴ13のストーリープロットになっていますね。*「毛沢東の遺言」「邯鄲の夢」「百人の毛沢東」など


また、デイビット・ハルバースタムの「ザ・コールデスト・ウィンター朝鮮戦争」での毛沢東の描き方も、秀逸でした。


図書館というのは、いつのころからか大好きで、時間とお金があれば、世界の有名な図書館を見て回りたいなあと思っています。


図書館と言えば、高校のとき、好きになった後輩の女の子が図書委員をやっていて、その子ときっかけをつくるためだけに、図書委員になって、周囲を驚かせました(笑)。*一応高校のころは体育会系でしたので。


脱線・・。


いま一番行きたいのは、やはりスイスのザンクトガレン修道院の図書館でしょうか。



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これも岳麓書院のある岳麓山にある「愛晩亭」という建物。

清朝のものだそうで、若き日の毛沢東がここで学友といろいろ議論した場所だそうです。

この朱塗りの額の金文字は、毛沢東の筆になるものとか。


ちなみに毛沢東の愛読書は「三国志」だったそうです。


この愛晩亭は、紅葉の名所で、もともと紅葉亭などと呼ばれていたものが、晩唐の詩人杜牧の詩にちなんで「愛晩亭」になったとか。


漢詩もいいですよね。


三国志でいえば、杜甫が白帝城(呉に敗れた蜀の劉備の終焉の地)で詠んだ詩がやはりいいですね。


日本では、土井晩翠の諸葛亮最期の出陣を描いた「星落秋風五丈原」ですね。


これ、暗誦するだけで涙がでます。


きのうの呂蒙から三国志ネタが続きましたね(笑)。