本日は月刊MD7月号取材で、平和堂さんの「COCORO PLUS」を訪問。


http://ameblo.jp/md-editor-in-chief/day-20110421.html

(前回訪問時のブログ)


同店は、「ヤングビューティライフショップ」のコンセプトで若年層の女性ユーザー活性化の突破口として開発されました。


現在は11店舗。当初ターゲットの若年層のみならず40代の女性まで幅広い年齢層が利用しています。



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過剰なPOPを避けながらも、控えめに「スタッフの声」を要所に配し、「商品」そのものの魅力を打ち出しています。


来店動機は、「時間つぶし」「新しい発見」。



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人気のミッシャのシートマスクとインポート芳香剤、ボディスプレーなどが並びます。


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ふつうドラッグストアは「機能・用途」別にカテゴリー分類されますが、

この店舗は、「時間つぶし」「新しい発見」がコンセプトですから、


店舗サインとして「用途機能名」は出していません。

ですが、このように「フットケア」なら関連商品はまとまっています。


あえて「用途機能別」を打ち出さなくても、まとまりがあるという売場は、意外と少ないものです。


この点、アパレルさんは上手です。


ユニクロでも、H&Mでも、ZARAでも、


「メンズジャケット」「婦人ニット」「アンダーウェア」「キッズ」と表示してあるのは、入口付近の案内図ぐらいで、売場はとくに表示していません。商品そのもので分類しています。サインをつけなくても視認性が高く、わかりやすい売場づくりがかれらの技術力そのものなのです。


ドラッグもこういう商品そのもので分類するという方法はもっと研究されてもいいのではないかと思います。


*でも「時間つぶし」「新たな発見」というコンセプト自体はマツキヨさん筆頭に本来ドラッグストアが持っていた魅力のひとつですよね。


こういう売場がつくれると、ユニセックスの売場へと可能性が広がります。


実際、「COCORO PLUS」でも親娘、友達同士のほか、カップルもよく利用します。


意識的に、男性も使えるものも埋め込んでいくことが、今後の戦略のひとつだそうです。


ドラッグストアで「ユニセックス」という発想はなかなかないですよねえ。これもGMSならでの発想ではないかと思います。ドン・キホーテさんのコスメ、雑貨が「ユニセックス」のイメージに近いですね。


さて、この店舗は平和堂さんの「住関連売場」全体を活性化する突破口としても期待されています。


情報に敏感で、消費意欲旺盛な若い女性が、せっかく来てくれるのですから、これをさらに広げていくことは重要です。


文房具、キッチン、バス、寝具・・従来のGMSの住関連売場のカテゴリーですが、これを 「COCORO PLUS」のようなコンセプトで揃えたらどうなるか。


これは現在、平和堂さんでそれぞれのカテゴリーを「スタジオ」に見立てて構成していく戦略として進めています。


コスメ売場をユニット化して、他売場(カテゴリー)を活性化する起爆効果を考えているわけですね。


この全体設計能力の高さはさすがとしか言いようがありません。



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これはスタジオ戦略のカテゴリーではありませんが、


「POPPO CUTE」というキャラクターグッズを集めた直営ショップ。


サンリオからワンピース、小人シリーズまでラインアップされ、「COCORO」との相乗効果が高く出ているといいます。


ひとつの業態を突破口に全体の魅力を高める・・。


「専門化」と「総合力」のスパイラルな活性化は今後益々重要な施策になってくるでしょう。


この平和堂さんの意欲的な取り組み、これからも注目していきます。