いまドラッグストアの店頭では、紫外線対策のピークだと思います。

これから、虫よけ、熱中症対策へと売場作りがシフトしてくると思います。


昨年は過去最大の熱中症患者数を記録してしまいました。

対前年比3倍です。


熱中症とは、高温の状況に対応して体温調整するために発汗し、血液中の水分が減少し、脱水症状を起こし血液が濃縮されるために循環不全となるために、酸素や栄養の運搬、体温調節に重篤な障害をきたす状態をいいます。


とくに子供と高齢者の方への提案は重要です。


高齢者の方は、細胞の水分保有が少なくなることに加え、血液が脱水症状になると体のフィードバック機能から「渇き」を感じて本来水分補給を行うのに対して、高齢者の方はこの「渇き」を感じにくく、意識的に水分補給が行われないことがあるのです。


また、高齢者の方は夜中にトイレに立つのがいやで、薬を飲むにも水分をなるべく減らすパターンもあるそうです。たしかに夜眠れないと嫌ですからね。これは高齢者の方に限りません。


とくに調剤室の待ち合わせ室でのお声掛けや

関連商品売場のPOP、店頭、レジインフォメーションは大切になってくるでしょう。


昨年は、大塚製薬さんの経口補水液「OS-1」が売れました。


この「OS-1」を軸に顧客ID付POSデータであるDg.Sさんの関連購買動向を探ってみますと、


「その他熱中対策機能飲料」「同ゼリー」「アイス枕」「冷却シート」などが上位にあがっています。


また「整腸剤」「止瀉薬」など具体的な初期症状対応のOTC(一般大衆薬)も動いています。


さらには「レトルト食品(おかゆ、スープ)なども上位に。


Dg.Sでは、昨年は予防から初期症状までのケア関連商品が動きました。


ことしはご承知の通り、電力不足で、節電のため、いつもの夏より「暑く」なることが想定されています。


他業態でも、


食品スーパーでは、「夏バテしにくいカラダづくり」ということで例年以上にメニュー提案が行われています。


Dg.Sも熱中症予防対策マニュアルを日ごろの食生活からチェックしてあげるサービスもあるとよさそうです。


アパレルも、「クールビズ」戦略が進んでいます。


もともと国家のお仕着せのようなこの「クールビズ」という言葉も運動も好きではなかったのですが、


ことしは思い直して、自分なりのクールを装うことが重要だなあと思います。


メーカーさんも猛暑対策のためのセミナーをこの時期打ち出しています。


マンダムさんも「今夏の冷感肌セミナー」を開催。

人間の冷感センサーの科学的アプローチから得られる知見を提供されます。


男性デオドラントケアのトップメーカーさんのセミナーですから、勉強になりますよね。


「清涼感」「快適さ」の科学について、勉強してこようと思います。