イレブンの槌屋社長は、
朝から緊急支援物資手配の陣頭指揮をとっていました。
グローウェルさんはピップ物流さんをつかって、震災の直後から店舗と避難所への供給体制を整えていました。
このあたりの手配力は素晴らしい。
しかし残念ながら、なかなか物資が必要な人達へ届きませんでした。
民間物流の力は軽視されたため、滞留せざるをえない状況だったといいます。
自衛隊、消防、警察、自治体のかたは必死の救助作業を行っていました。
なので物資配送はどうしても二の次になってしまいます。
だからこそ冷静に、使えるものはなんでも使って物資を差配する人が必要でした。
槌屋社長は、震災後を冷静に見ています。
震災後の混乱を生き抜いた先に、生きる力を出していただくためには、仕事をつくらねばならない。
そのためにも小売業がなすべきことがある。それは雇用を提供すること。
仮設住宅建設や道路などのライフライン復旧も急務だが、なにもかも失った人たちに職をどう提供するのか。
地味な活動かもしれないけれど、小売業、その中でも多店舗を有するチェーンこそ、その陣頭に立たねばならない。
雇用を生み出す政策は出てくるだろうが、おそらくそうとう後手にまわるだろう。
だれも先を見る人間がいない。
槌屋社長は、静かに、熱く語られました。