毎月、取材と締め切りに追われる日々ですが、
やはり本が届くと嬉しいものです。
今月号は、日ごろ現場取材でお世話になっている店長さんに「実際使い込んでもらう」というテーマで組みました。
主要8分野、腕試し問題入れて100問あります。
副題は「あすの店舗と企業をしょって立つプロのみなさんへ」。
ぜひ、腕試ししてみてください。
ただ、不備もあるのではないかと思います。
そのときにはぜひ厳しくもあたたかいご指摘、ご意見、ご感想をいただければと思います。
羽生善治さんの『大局観』(角川oneテーマ21)を読みました。
勝負の世界に生きる人の話は、ないものへの憧れではありますが、ありたい自分に近づけるヒントだと思って、注意深く見ています。
将棋界には、
「鍛えの一手」という言葉があるそうです。
これは負けない一手、慌てない一手、苦しい経験をしてこなければ指せないような思慮深い一手を形容する言葉だそうです。
雑誌作りも似たような思いにとらわれます。
仮説をたて、結果部数が伸びた、評価が高かった特集あるいは月号がそれにあたりますが、
やはり失敗率のほうが高い。それをいかに減らせるか。
失敗も必要不可欠なプロセスと考え、経験や体験を消化し、昇華させる。
そのために必要なことが、同い年の羽生さんのいう「大局観」。
そして、それは天才の名をほしいままにした20代の自分に負けない自信をいかにつくるかということ。
凡人のわたしには、はかりしれない次元ですが、過去、現在の自分とたたかうという感覚はよくわかる。
羽生さんみたいな大スターとは比較のしようもない、箸にも棒にもひっかからない20代でしたが、
それでも若気のいたりやフットワークで突破してきたこともありました。
40代をいかに過ごすべきか。
剣道にも通じることですが、「大局観」の中から鍛えの一手を打つ・・。本作りも、ビジネスも・・。
これが人格も練り上げるのですね。