月刊MD編集長(2代目)のブログ

本日、夕方からさいたま市のウエルシア関東さんの本部を訪ねました。

鈴木会長の本年度の方針が貼ってあります。

いいですねえ。小売業の鑑のような企業だと思います。


月刊MD主催の第2回売り方開発コンクールで、準グランプリ1店、優秀賞1店が同社から入りました。


きょうは、窓口のなっていただいた商品部の桐澤さんと受賞の報告を兼ねた情報交換。


同社では、店舗のプレゼンテーション&プロモーション権限はすべて店長にあります。


コンクールに際し、


ゴンドラあたりの売上と粗利益額を極大化するためにはどうすればいいのか。


「ライトトレーニング」というやや抽象的なテーマであっても、方法論がそれぞれ店長に確立されています。


抽象的テーマを具体的な売場に落とし込む技術、


売れ筋を2つ選択し、提案商品を1つ入れ込む。


結果、準グランプリ店と優秀店舗は3品目共通でした。


でもターゲットは違います。


ひとつは、駅まで歩いてみませんか?という「通勤客」へのアプローチ。


もうひとつは、「主婦と中高年女性」がターゲットです。駅近くと住宅街立地によって異なります。


本部が統一指示を出さなくても、共通の品目を選び出し、


期限までに作り上げる。


中央集権型の命令系統ではなく、自律分散型の店舗運営スタイルです。


だから本部指示ではないのに品目は共通(思考プロセスが訓練されています)。でもわが店のだれに提案したいのか?自分たちのお客様がわかっているわけです。


だからPOPの内容は異なります。


だから同じ商品でも売れます。これがほんとうの現場力ですね。