寒いですねえ。



月刊MD編集長(2代目)のブログ

ただいまたき火中です。もちろんお芋もはいっています。

おひとついかがでしょう。


最近は、灰が洗濯物につくとか、野焼きはダイオキシンがでるとか・・うるさくなりましたよね。無粋だなあって思います。


キャンプ用で、煙の少ない本物の薪でひっそりやっています。


渡哲也さんだったか、真のタキビストは、一筋の細長く立ち上る煙を愛でるのだとか。さすがのこだわりですね。


むかし子供のころ、近所でよくたき火をやっていて、勝手にあたっていたら、お菓子とかみかんとかよくもらいました。犬も猫もやってきました。みんな火をみつめて幸せそうだったなあ。


最近、商店街と地域の活性化についてブログで書いていたのですが、商店街に必要なことは、たき火のようなコミュニティづくりではないかと思います。


大阪のドラッグストア、ミックの貴島社長は、60店舗あるうちの8割が古くからの商店街立地で、なんとか商店街全体が活性化するようなドラッグストアでありたいと考えています。


ミックさんはかつては安売りで名を馳せました。ある有名な商店街ではミックさん含めて複数のドラッグストア同士の価格戦争がマスコミに面白おかしく取り上げられていました。ここには自分たちのところにだけお客がくればいいというエゴしかありませんでした。


貴島さんは、これはおかしいと。商店街に出さしてもらっているのだからみんなが楽しくなる仕掛けをやらなければ・・と考えて、社長就任後、さまざまな取り組みを行っています。


ドラッグで毛染めを買ったおばあちゃんが隣の床屋で500円できれいに染めてくれるサービスもあります。買物をしたら喫茶店でコーヒーのサービスも。夏には縁台を出して、うちわ片手に将棋や囲碁を打ってもらえばいい。


ここにはポイントのお得でお客様にきてもらうという発想はありません。とにかくここにくればほっとする。ほんわかする。ときどきは(いつも!?)嫁の悪口言ってすっきりする(笑)。


伊豆のエクセレントスーパーあおきさんの元社長青木勇さんは、人口3000人の片田舎で店長をやっていたとき、とにかくリピーターになってもらうしかない中で売場に立ち、なにをやったか?


「たまごでジャグリング」


おばあちゃんたちが集まってきて、


「1個いきます・・2個いきます・・成功(おばあちゃんハラハラ・・)、3個やります(おばあちゃんたち、やめときなさいって言い出す)、失敗(ベチャ)。おばあちゃんたち大爆笑」*ちなみにもったいないので、ちゃんと下にきれいなマットしいて再利用します。


青木さんは言います。こんな田舎でよそいきのことをやってもまったく意味がない。「あんた面白いな、でも卵割ったらあんた社長に怒られるでしょ。しょうがないから買うわよ」、こう言ってもらったときはじめて地域密着でリピートしてもらうためになにが必要かが分かったと言います。


さて、そろそろたき火も終わりです。熾火になりました。


たき火のコミュニティ力ってすごいです。みんなしあわせそうですよ。もちろん私もです。