本日は早朝より、神奈川県座間市に完成したパルタックさんの物流センター竣工式に参加しました。

次世代EDI対応の最先端物流センターです。

日本物流界の第一人者山岸十郎氏のノウハウが詰まっています。


わたしがこれまでお会いした中では、山岸氏に匹敵するのはしまむらの藤原秀次郎会長くらいでしょうか。


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ぴかぴかの出荷ゲートブースです。いやあ工場好きにはたまらないですね(笑)。


竣工したばかりということもあるのですが、実は床素材とワックスの特別な指定があり、稼働しても常にこの状態が保たれます。



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本邦初のオリコンスタッカ―。バラピッキングエリアでつくられたオリコンを店舗別に仕分けて自動搬出します。

このほか、自動オリコン洗浄機など、これまで手作業だった工程を自動化しています。これも計算しつくされたこのコンベアの角度と距離がいい(笑)。


流通とは文字通り、「モノの流れ」を管理することなのですが、日本ではこのロジスティクスがなぜか軽視されてきました。旧日本軍の研究でもよく指摘されますね。


日本は江戸時代の近江商人や松阪商人など商家の伝統から卸売の物流業中心に発達してきたのですが、なぜでしょう。ちなみに江戸の商家から日本を代表する大商社(三井、伊藤忠など)が生まれていますから、まあそう考えればロジスティクスがまさに日本型ビジネスの原型とも言えるわけですが・・。


でも防衛大から自衛隊を経て民間企業(物流企業)に就職した友人が言っていました。

自衛隊もいまだに旧軍隊と同じ認識、「輜重(しちょう:兵站担当)が兵なら、トンボも蝶も鳥のうち」と前線に出ない輜重兵をバカにした歌があるのですが、いまだにその伝統は根強いとか。


ですが、流通の世界は、いまこそロジスティクスを制する者がビジネスを制すると思います。ネット宅配時代であればこそなおさらです。


最後にロジスティクスの定義で一番わたしが好きなまとめを。


「本来は軍隊用語で兵站学のこと。輸送、保管、集荷、補給システムについての学問を指す。転じて流通小売業では、顧客の必要条件に適合させるべく、原材料、半製品、完成品ならびに関連情報の、算出地点から消費地点に至るまでのフロー(流通)とストック(在庫)の費用対効果を最大にならしめるように計画立案、実施、統制する過程のことをいう」。


この考えって物流に限らず、たとえば雑誌の編集作業だって、売場の作業だって、チェーン店でも個店でもみんなの仕事に共通する話ですよね。