きのうの晩は、同世代の友人たちと地元で飲み会。

2児の父である友人が、ショッピングセンターのシネコンで、「ヤマト」か「相棒」か迷ったそうで、娘さんの一言で「相棒」になったそう。お父さんはひとりでも「ヤマト」派だったそうですが、やはり娘さんには弱いんですねえ(笑)。


でも私も水谷豊さんは大ファンです。熱中時代から火曜サスペンスの浅見光彦まで。相棒の前の「刑事貴族」(日テレ)も好きだったし。しかし右京さんビジネス書の世界まで進出しています。セブンイレブン限定ムックまで出ているんですからすごい!


で、きのうの晩彼は、次は一人でヤマトを見に行くと決意表明していました(笑)。わたしの世代は、ファーストガンダムのピークだと思いますが、やはりヤマトの影響がすこし残っていましたね。中3だったかな宇部の西東映で「完結編」見ましたねえ。


でも、この実写版ヤマトのおかげで、わたしも久しぶりに、ヤマトの音楽を聴きたくなって、アマゾンを見ていたら、なんと少し前に、羽田健太郎作曲の「交響曲ヤマト」が数十年ぶりにリメイクされており思わず買ってしまいました。1984年初演は、N響で大友直人指揮、ピアノ羽田健太郎、ヴァイオリンは徳永二男、スキャット川島和子というファンには涙ものの構成。まだビデオしかなかった時代ですから、むかし父がNHKでとったビデオを繰り返し見ていました。


リメイク作品は同じ大友直人さんの指揮。故宮川泰さん、故羽田健太郎さんへのリスペクトが詰まっています。アマゾンでも1984年初演と比較コメントが多かったのですが、わたしはどちらがいいではなくて、この名曲をもう一度大友さんの手でというさまざまな思いが実現したところに価値があると思います。


今回はじめて知ったのですが、1984年の初演時は羽田健太郎さんは35歳。はじめての交響曲の作曲だったそうです。早熟の天才と呼ばれた彼がはじめて取り組んだ交響曲というだけで感動的です。35歳という年齢がなせるオマージュと野心に満ちた曲だったんだなあと思うと、また聴き方が違います。


いまは本当に便利だなあと思うのは、you tubeでこの初演映像が見れるんですよね。また宮川泰さん指揮の「組曲ヤマト」の映像もあって。これはもう感動と興奮を通り越していますね。すごい時代です。


きのうは、ヤマトか999かという話にもなっちゃいました。同世代の男が集まるとこんなたわいのないことで盛り上がれるところがいいですよね。子供のときもウルトラマン派か仮面ライダー派かで分かれました。そんなノリです(笑)。あと盛り上がるのはガンダムはもちろんですが、大映テレビシリーズもお約束です(笑)!


音楽は正直甲乙つけがたい。青木望さんも素晴らしいし、「さよなら銀河鉄道999」の東海林修さんは少年時代のベストアルバムでした。


ストーリーはやはり999派です。メーテルと鉄郎の関係って、男と女の永遠の関係を表していますよね。男性は女性に母性を求めつつ同時に性的な憧れも持ちます。女性は、男性に冒険心に代表される男らしさ、少年の純粋さに惹かれますよね。ひとつの旅の終わりは恋愛関係にもたとえられます。でもメーテルは年をとらない、少年は成長していく・・。メーテルは次の旅人を探す。メーテルは絶対的母性と女性の象徴なんでしょうね。ギリシア神話のガイアみたいな要素があります。これは昨晩の私の力説(笑)。


でも、ヤマトと999、これにガンダムも入っていいと思いますが、アニメーションやテレビドラマ、映画の世界から現代音楽のトップの方々が出てきているのかなあと思うことがあります。


古くはルパン三世の大野雄二さん。鈴木清司さんとのタッグでテレビアニメーションに「音楽演出」というジャンルを確立しました。もちろん久石譲さんや千住明さん、岩代太郎さんなどなど。昨年の龍馬伝の音楽を担当した佐藤直紀さんも「プリキュア」でしたっけ。そう考えるとやはりヤマトの宮川泰さんと羽田健太郎さんの残した功績はやはりすごいなあと思います。


番外編なので短く書こうと思っていたのに、つい長くなってしまいました(笑)。