神田駅前のスギ薬局さんと啓文堂書店さんをまわってきました。

ようやく外に出れる・・というかんじです。


手帳ネタを書いたので、手帳コーナーを見てきました。

一番ひかれたのは高田純次さんの「適当手帳」ですかね(笑)。でも「適当日記」が秀逸だけに、こっちはちょっと「うーん」というかんじです。


啓文堂さんは、がんばっている書店さんです。マイ書店は、東京駅前の丸善さんですが(ここの松丸本舗にいるとついつい衝動買いしてしまいます)、会社ちかくのここもいいですね。


ざっと平台をみると、「景気予測、経済分析」3割、「勉強法」3割、「歴史関連」1割、「その他」3割というイメージです。年初らしいラインアップです。

昨年のドラッカーパワーはまだ健在でしたが、正義のマイケル・サンデルさんがこれに食い込んでいる印象ですね。新潮新書ではアンチドラッカーを狙っていましたね。こういう戦略もありです。でもぱらぱらめくったらあんまり面白くなかったですね(笑)。


池上さんは、レギュラー番組を降板して現場に出たいというニュースが出ていましたが、昨年は本も量産してますね。レギュラーがあるうちに売り切ってしまわないと大変かもですね。


片隅で「ZARA」のブランドマーケティング戦略を描いた本がありました。「ZARA」を展開するスペインのインデテックスという会社に転職した筆者が同社を「セクシーカンパニー」と称して、恋愛風に進めていくみたいなんですが、ちょっと狙いすぎですかね・・。


東洋経済でも特集ベースにしていた楠木先生の「ストーリー戦略」も一橋レビューらしい本ですが、ちょっと新鮮味がなかったです。「シェア」のほうがやはり素直に面白いというか読み進めていく「ワクワク」感がありました。

「シェア」とか「レンタル」という思想をまとめた本は4-5年前からちょこちょこ出ていたのですが(東大の松井孝典先生の対談集『人類を救うレンタルの思想』が面白かったですね。副題はちょっと大げさですが)、ここにきて爆発しそうです。


思わず買ってしまったのが「超訳ニーチェの言葉」です。不安の時代は哲学というか本質をつかみたいという潜在的なニーズが高まります。その気分を捉えた書籍はたくさんありましたが、これはその中の白眉。多くの書評に書かれ、売れているのもわかります。


まず本のまとめ方に編集魂を感じます。みんな名前を知っているけど、難解でだれも簡単に意訳してくれなかったというところに着目したのはすばらしい。斎藤孝さんや佐藤優さんがニーチェをけっこう取り上げていましたけど、まだ難しかった。でもこれは本当にわかりやすい。シンプルで「深い」です。個人的には内田樹先生の「寝ながら学べる構造主義」以来の「やられた」感です。


ちなみにこの本を出した「ディスカバー」さんは、書店さんとの丁寧なコミュニケーションによる直接パイプ作りで、読者ニーズをくみ取りベストセラーを連発している新興出版社さんとどこかで読んだ記憶があります。佐々木俊尚さんの「電子書籍の衝撃」も同社でしたよね。


書店さんも出版社もやはり店頭マーチャンダイジングが大切なんですね。


さて、帰りに週末用の本を買っていこうっと。