ようやく2月号最後の原稿をアップしました。

わたしはたいてい明け方に書きます。

冬至からすこし経って、日が昇るのが早まったようなかんじがします。

この日が昇る直前の時間帯が一番好きですね。

まさに枕草子の「冬はつとめて」ですね。


日経MJで手帳の売れ筋が出ていました。

わたしもアナログ手帳を愛用しています。

「ほぼ日手帳」が人気なんですねえ。「陰山手帳」は右上のコラムが面白いです。


少し前に、ある社長さんが火を付けた「夢がかなう・・」「成功する・・」みたいなキャッチがついた手帳がはやりましたが、手帳ってデジタル時代にあっても重要なパートナーですね。手帳やノートをとるノウハウ本は一定のボリュームがあります。ノ―トであれば「東大式・・」「ハーバード式・・」やっぱり皆さんこういうキャッチに弱いんですかね?


でも手帳に夢や自己実現を盛り込む気持ちはわかりますねえ。


わたしは10年以上、野口悠紀雄さんの「超整理手帳」を愛用していたのですが、ちょうど1年半ほど前にMIDORIの「トラベラーズノ―ト」に変えました。


月刊MD編集長(2代目)のブログ

分厚いです。でも使い込むほどに皮がいいかんじになってきています。銀座の伊東屋さんで最初見つけて、「旅と仕事」というキーフレーズに惹かれて買ってしまいました。



月刊MD編集長(2代目)のブログ

スケジュールのほか、仕事柄、思いつきのアイデア、本の一節や、言葉、いろんな切り抜きをぺたぺたはっています。左隅のほうに「『教養』とは『物知り』ではなく未知の課題解決に取り組める力」と書いてあります。内田樹さんの本だったかな。


右は、磯田道史さんのコラム。これも視点がいい。狩野亨吉や桐生悠々なんてネームを取り上げるのは彼ならでは。

磯田さんは、同い年で「武士の家計簿」で注目されました。わたしもこの本がでたとき、面白いアプローチだなあと感心していたら、またたく間に有名人になってしまいました。幼いころから古文書に囲まれた生活をされていたとかで、古文書を読む一種の天才ですね。


別のページには、あるドラッグストア企業主催で聞いたソフトボールの宇津木妙子さんのお話が書きつけてあります。


はじめて聞いたのですが、ほんと引き込まれました。ぐいぐい引っ張っていく指導者のオ―ラ全開です。講演会はドラッグストアと取引するメーカーさん、ベンダーさんの営業マンが多数だったのですが、最初、斜めに聞いていた人が、しだいに背筋がピンと立ってきたのが後ろから見てわかりました(笑)。


シドニーで負けたとき、控室でエラーした選手に、「お前のエラーだろ!負けたのは」と言ってしまったそうです。

そしたら他の選手から、「みんなのエラーです。ひとりのせいじゃありません」と選手からたしなめられたそうです。宇津木さんは反省し、こう思ったそうです。「いいチームつくっちゃったな」と。


ほかにも上野投手がアメリカで修得した決勝のためだけにつかうポップフライに打ち取るシュートボールの話。すごい遠計ですよね。


でも手帳に書きつけておくだけではだめですね。デジタル世界のブログはそう考えると手帳をサポートする記憶維持装置のひとつかもしれません。考え書きとめたことを生かさないと。その意味では、キャッチコピーじゃないですけど手帳って人生を変えるんですよね。自省をこめて・・。