箱根、東洋残念でしたね。でも早稲田もすごかったですね。3冠おめでとうございます。

しかし、母校はなかなか上位にあがってこれないですねえ・・。残念。


近所に、早稲田の東伏見グランドがあり、ラグビー部が下井草に移る前は、時折散歩していました。

最近では、野球の斎藤さんがいましたよね。やはりシーズンは見物も多かった。


月刊MD編集長(2代目)のブログ

毎年、お正月らしいことをあまりしないので、誘われて東伏見のアイスアリーナへ。アイススケートは2年ぶりです。その前はおそらく高校生の時一度くらい。


ウィンタースポーツを子供の時にやる習慣がなく、大人になってしまったので、学生時代や社会人になってスノボとか行く人が羨ましかったですね。できるとかっこいいですもんね。私は雪山といえばやはりもっぱら温泉オンリーですが・・。当然、アイススケートもボロボロでした(笑)


子供の時の感覚が残っているものといえば、「なわとび」くらいでしょうか。小学校がかなり熱心だったようで、当時は当たり前だと思っていたことが、意外と非常識だったりするんですね(笑)。実家でみつけた小学校5年生時の「なわとび進級カード」をみると、3重跳び(前)を50回やって、合格のマークがついていました。自分でいうのもなんですが、すごかったな。でも思い出せば、このレベルで上の下くらい。上には上がいました。


そのせいか、いまフットサルをやる前に、ウォーミングアップでなわとびをしたりしますが、体が覚えているもんです。でもいまや3重跳び(前)も10回できるかどうかというところまで落ちました。後ろも2回くらい・・。老いましたねえ。


さて、アイスアリーナの中央で、東伏見のフィギアのクラブチームが練習していました。日本はこの数年男女とも選手層が厚いですよね。ここはもともと西武鉄道が所有していたので、アイスホッケーなどのクラブチームもあります。フィギアではこの前の世界選手権で5位入賞の実力者がいるそうです。


月刊MDでもおなじみコンサルタントの新川さんは、元スキー選手。面白いのは、ウィンタースポーツの指導者は偏在しているので、一地域に全国からわざわざ集まって集団生活を送るそうです。スキーだと当時は野沢温泉中学だそうで、大阪から転校して指導を受けたのだとか。カーリングだと青森でナショナルチームがつくれるみたいなかんじなんでしょうね。


外から見るとけっこう閉鎖的な世界なのかなあと思っていたのですが、閉鎖性もまた世界のトップと渡り合うためには必要なことなのでしょう。


一方で、下井草に移った早稲田のラグビー部は地域スポーツ振興策として、さまざまな地域密着型イベントやラグビー以外のスポーツサークルを立ち上げています。また異業種企業や地域行政との連携も多く、「早稲田ラグビーブランド」を草の根から作り上げようとしています。これは清宮元監督のビジョンだったみたいですが、スポーツの持つ独特の閉鎖性を意識して、あえて真逆のオープンマインドで「トップアスリート」づくりをするという挑戦と解釈しています。


たぶんこれは、海外のラグビー事情に精通する方ゆえの発想なのでしょう。地域の子供たちの普段の生活の延長線上で自然にラグビーボールにさわり、わざわざスタジアムに行かなくても一流選手たちが練習する風景を見ることができる環境。子供たちの「原風景」として刷り込み、やる気があれば、すぐにとりかかれる。そういうことを目指したのでしょうね。それで、選手とファンの底上げを図る。


日本のラグビーは大学と社会人リーグの一部の熱狂的なファンに支えられていますが、一方で世界で勝てないジレンマを抱えています。誤解を恐れずに言えば、ファン層に広がりがなく、好事家たちの閉鎖的なスノッブな感情に支えられているのではないか・・。「ガラパゴス化」も、突き抜ければ世界を凌駕する分野があると思いますが、そうでないほうが多い。ラグビーは残念ながら後者なのかも。でも、それでも、ことしのNZ大会のジャパン、カーワン監督には期待しています!


わたしはどちらかと言えば、クローズドよりオープンマインド。オープンの中でいくらでも選抜、競争があればいいと思います。ノーベル賞の鈴木博士でしたか「特許はとっていません。いくらでもわたしの研究成果を利用してほしいと思います」という記念スピーチの一節には感動しました。こういう人が本当に世の中を変えるんだなあと感じ入った次第です。


小売りチェーンも地域スポーツと似ているかもしれません。ファン(客数)なくしては、店舗も商品も、人も磨かれません。ファンは温かくも厳しい目も持っています。たくさんの情報を持ち、さまざまな比較をして、店舗にやってきます。その目に耐えるだけの力なくしては、生き残ることはできません。


ゴルフの石川遼選手のようにスターが全体の底上げを図ることもあります。小売りの世界ではスター(ヒット商品)を探すこともセオリーのひとつではあります。でもスターはいつも現れるとは限りません。ユニクロだってこの10年間でフリース、ヒートテックの2人のスターしか出てきていません。それも絶えざる自己革新を重ねた企業活動の中でです。仕組みのないスター頼みの経営は脆いものです。継続的なイノベーションを生み出す環境なくしては、スターは生まれないと思います。


当たり前の話ですが、小売りにとって大切なことは比較するのは同業他社の商品と価格ではなくて、きのうまでの自分自身ですね。いかにファン(顧客)に応えられるか。自戒をこめまして・・。