きょうで、年内の入稿作業をとりあえず終えました。*とりあえずというのは、ちょっと残っているという意味です(笑)。でもことしもおかげさまでたくさん取材させていただき、原稿も書かせていただきました。やはり売場も見ると元気が出ます!来年もたくさんの店舗を見たいですね。


さて原稿をなんとか無理やりにおえ、年末の買い出しなどなにもしていなかったので、とりあえずコストコに行ってきました。久しぶりでしたが、夕方に行ったので気持ちすいていました。


コストコは買物を「トレジャーハンティング」(宝探し)というくらい面白いMDで構成されていますが、きょう見つけたのは「マッキントッシュのコート」。5万6000円とかなり勉強しています。ネット価格に近いですかね。ビームスあたりで買えばこの倍近くはしますよね。結局買いませんでしたけど(笑)。でも買えば10年持つし、いまのコートももう10年着てるし・・悩みました。


でもたぶん正規ルートじゃないですよね、コストコはやはりメーカーにとって値崩れを避けるために、正規取引を嫌うメーカーも多々あります。


少し前にはやったクロックスもそうで、コストコは別ルートで仕入れて売ったそうです。全米小売のトップクラスの業績を誇り、システマチックな会社なので意外な気もしますが、「問屋がおろさないのなら、別ルートでも仕入れて売る!」というあたり、むかしのバッタ屋的な意地というか根性が見えて、けっこうこういう人間臭いところがわたしは好きだったりします。


創業者のジム・シネガルさん、息子のマイク・シネガルさんともに取材でお話を伺ったことがありますが、ほんとうにお店と商品を見て回るのが好きだそうで、自家用ジェットで出店国、地域をまわっているそうです。お客様とのコミュニケーションももちろんスタッフとその家族に声をかけることも大切な仕事だと言います。


とくにジムさんは全米でもトップクラスのお金持ちの方だと思いますが、最期の瞬間まで現場を回りたいという人で、ハッピーリタイヤとは無縁の素晴らしき「商人」だと思います。


ある人がウォルマート創業者のサム・ウォルトン氏を彷彿とさせると言っていましたが、サムの言葉に、「生まれ変わってもわたしはこの仕事を選ぶだろう」というものがあります。米国のフロンティアスピリットあふれる「商人魂」もほんとうに勉強になりますね。


日本の近江商人、松阪商人など江戸期の商人道も面白いし、韓国では商人道(サンド)というそうですが、これも専門に研究している知り合いの先生がいらっしゃいます。商業、とくに商人道の比較文化史もわたしのライフワークのひとつにしたいとかねがね思っているのですが、なかなか時間がないですねえ。


年末年始休暇もあっという間に過ぎていきそうです。