手書きのPOPは、ドラッグストアでもよく見かけます。ハンズの新宿店3階の「ヘルス&ビューティー」フロアもスタッフの手書きPOPにあふれています。これはいま伸びているアロマ売場のもの。風邪の季節におすすめのアロマフレーバーを紹介しています。これからは花粉症対策の提案していくそうです。
エッセンシャルオイルは、最近は火をつかわない水溶性のものもあるんですね。この2-3年定着したデフューザーもますますおしゃれになっていろんなタイプがあります。
面白いのはアロマも「モバイル」なんですね。とくに胸ポケットにさせるペン型は、男性需要対応です。フレグランスのアトマイザーは、ちょっとおしゃれな男性がさりげなく忍ばせていたりしていますが、いまはアロマなんですね。ちなみにフレグランスは外向き(対人)、アロマは内向き(自分に)だそうです。リラックスしたいとき、プレゼン前の気つけみたいなシーンで登場するのでしょうか?すごいな。
弊誌の主幹は、夕方のお出かけにフレグランスを大量にふっかけて編集部の女性陣がちょっと引いています(笑)。まあ出陣ですからよしとしましょう。
ちなみに、手書きPOPはよく手間ばかりかかってしょうがない、と考える人も多いようですが、米国西海岸の人気スーパー「トレーダージョーズ」のPOPは美大出のスタッフを採用して、店舗ごとにユニークな手書きPOPを書かせ、すぐれたものをその店の「オリジナル」として店舗内共通にするそうです。だからひとつひとつの店舗のPOPが違って見えるんですね。こうやれば、手間もかからないどころか、店舗のブランディングに貢献します。
入浴剤と石鹸は、もともとのハンズの強み。これは日本古来のフレーバーシリーズ。個人的には花王のバブも、英国のチェーン「LUSH」も好きなんですが(笑)。たまにはこういうのも試したいですね。これも知っている人はまとめ買いやギフト詰め合わせを注文していくようです。
ビューティ売場に隣接して、男性コスメやオーラルケアの売場があります。オーラルケアはドラッグストアも今後の注力商品。これは、関西で火が付いた高機能歯磨きペースト。うどんやさんの奥さんのお話で亡くなった旦那さんが90歳まで歯が丈夫だったのは、ある成分を含んだ枝をかじっていたからだとか。これで歯を丈夫にしつつ、口臭もなくなり、健康だったとか。歯が丈夫なら食事もおいしく食べれますもんね。
価格は、1680円ー2600円します。ちょっと高いですね・・。最近はドラッグストアでもオーバー1000円の歯磨き粉がけっこう出るようになりましたから、気を使う人は、この価格帯まで手を伸ばすかもしれません。わたしもこの歳になって臭いが気になるので、試してみます。成果はまた今度お知らせします。ちなみに1000円程度のものだと、ネイティブインディアンがやはりかじっていたという枝の成分を入れた歯磨き粉もありました。さきにこっちを試します(笑)。
売場は生活必需品を買うところでもあるのですが、ときに自分の生活を快適にしてくれる、なんらかの悩みを解決してくれる売場でなければ、苦痛な売場になってしまい、買い物がすこしも楽しくありません。必需品をいかにエンターテインメントに提供できるか。これは商品だけでなく、人を含めたサービス体制も鍵を握ります。売価だってエンターテインメントの要素のひとつです。
東急ハンズさんのレポートも来月発売の月刊MD2月号にて。年末の休みをつかって面白くつくりこんでいきますので、お楽しみに。