平成育ちの若者と共に仕事をするために・・
問題点
ゆとり教育といわれる競争社会から隔離された環境で育っているということ。それは楽しく仲間意識をもって一緒にやっていくという根底がある。
そしてもう1点は、デジタル社会において、視覚情報に頼りすぎであることと、
頭脳と手先の器用さだけが先行し、心が動かない(働かない)もっとわかりやすくいうと
「感動度合いが薄い」という点が挙げられる。
何を言っても、叱っても相手の心に響いていない・・感じていないというものである。
彼らの傾向
性格は比較的温厚で、頭も良い。
視覚情報から得た社会情況や自分の考えは「それなりに」応える。
しかしながら実践が伴わない。頭では理解しているが、行動におこせないというもの。
対策
ではどうしたら良いのだろうか。
上記に上げた分析は私の統計分析からの一般的データであるので、
すべてに共通するものではないが、分析することで、傾向と対策が打てると感じる。
改善
まずコミュニケーション能力が、昭和世代に比べて低い。
メールなどデジタルツールでのやりとりが一番早いし、意思疎通が行える。
■例えば就業時間内で30分程度コミュニケーションワークを行う。
様々なセクションから3~5人程度グループを作り、1つの話題をもとにみんなで雑談するというもの。同じ「心をこめて」というキーワードでも人によって価値観は様々。
その考えを共有し、最終方向性として「心を込める」価値観・基準を皆で確認するというものです。就業時間内に限定したのは仕事内だから学ぶのであって、時間外は彼らの無意識の中で、完全プライベートに切り替わる傾向があるからだ。
仕事終わりなどに昔は「飲みにケーション」があったりしたが、今の若者にはナンセンス。
だからである。社員旅行すら行くことに拒否反応がある若者が増大していることもその一因であろう。
■続いて行動におこしながらの現場での実践研修。
その際に気をつけなければならないのが、指導担当者が最初から答えを言わないこと。
彼らに考えさせ、その際はどうしたらよいのか・・を最後まで「実践」させて、
その後に最低限の直す箇所だけ「アドバイス」するとよいでしょう。
そしてもう一度「実践させて」みる。改善され場合は思いっきり褒めてあげる。
こうして自分のものにしていかせることが大切。
最初から担当者が怒っても、本人は何がどう間違っていたのかがわからない。
なぜ叱られているかが半分近く理解できていない場合が多い。
だから意味を成さないことが「ほとんど」である。
とにかく対人コミュニケーションに慣れさせることが重要で、能力もバラバラである。
その人の特徴を見た上で、適宜指導方法や伝達方法を変えなければいけないと思う。
そのためにも指導者が個人のコミュニケーション能力を把握することも大事。
あくまでも一例ではあるが
これまで平成生まれの就職活動生や新入社員1000名近くから調査し
僕自身が感じた主なものをあげてみましたので、一度参考にしてみてください。
そんな彼らが数年後には、業務の中枢となって頑張るわけですから。
菅原藤理
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