■【内閣府】メンタルヘルス不全・うつ病対策のための農業プロジェクト② | 精神科医名越康文監修カウンセリングルーム~メンタルケアサロン『ピュアラル』のピュアブロ(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)

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精神科医名越康文監修カウンセリングルーム
メンタルケアサロン~ピュアラル
(カウンセリング・東京都渋谷区広尾)
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【内閣府】メンタルヘルス不全・うつ病対策のための農業プロジェクト①


http://ameblo.jp/mcs-pureral/entry-11222022389.html


■ うつ病患者が増える社会構造 

■ ストレスがかかることによっての健康障害について


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メンタルヘルス不全・うつ病対策プログラム

~心のケアと想像力を促す癒しプログラム~



■□■ 農作業がメンタルに及ぼす効果について その② ■□■


【農作業プログラムの目的】


座学では学ぶ事の出来ない非日常の自然、農業体験を効果的に組み合わせて

プログラムを進めております。

ストレスの軽減、人材の活力を高ることなどから

『セルフコントロール』と『メンタルタフネス』を身につけることに繋がります。



●土に触れること、土を耕すことで土壌に生息するバクテリアの影響からうつの

軽減が期待でする。また、五感を刺激することで脳が活性化され免疫力が高まり

ストレスに対しての抵抗力が身につく。


●身体を動かすことで血流の流れを促し、健康な身体つくりへと繋げる



●朝から作業をすることで本来の人間らしい生活のサイクルを身につけ

健康的なライフスタイルへの行動変容を促すことに繋がる


●『生きている』ものを育てることで、季節、天候、育てる野菜などの種類によって

作業や成長は違うことを知り、情緒や感情を育てる。

失敗や成功を経験することで本来、人間の本能として自然にするべきことを

取り戻すきっかけにもなる。



●プロジェクトメンバーと継続的に触れ合うことで、対人コミュニケーションが

身につき、仲間意識、信頼関係などが芽生える事で対人関係に対しての意識に

変化が生まれる。



●苦労をし、野菜を育てたことでの収穫の喜びは長期的に作業に関わることでの

忍耐力と自己肯定力を養うことに繋がり、自己実現を感じることで自信がつくようになる。




【農作業の効果】

<土壌と「うつ病」の関係>

土壌に生息するバクテリアの一種に抗うつ剤と同じ効果があるという研究結果が報告

されています。


このバクテリアは免疫力を活性化し、幸福感や物事をポジティブに

捉えることに繋がる脳内物質のセロトニンを放出する手助けをするといわれており

このバクテリアを用いた治療を受けたがん患者の症状が軽くなり

精神状態もよくなり、認知能力も向上したという調査結果も出ています。



<五感を通して心理にもたらす効果>

五感を刺激することで脳の働きが活性化され、免疫力が高まり

ストレスに対して抵抗力がつくと言われてます。


●視覚

色鮮やかな野菜を見ることでの色彩心理の効果。

気分の高まり、意欲の向上、沈静、ゆとりなど感情や行動に色は顕在・潜在意識の

両レベルで思考に作用する。


●触覚

土や自然に自分の手で触れることで土の温度を感じ、無になる事でより

自然な心理状態を導き出す。

肌さわりのいい、安全な土に心が癒され無になり言葉では表現しにくい心の根底で

感じていることを引き出す効果がある。


●嗅覚

人間の感覚の中で一番原始的感覚と言われている嗅覚は持続的、底辺感情への

効果が大きく芳香療法として心理効果や生理効果がある。

・心理効果 ⇒ リラックス、作業効率の向上、疲労感の軽減

・生理効果 ⇒ 沈静効果、高揚効果、交感神経・副交感神経の調節、

          ストレス応答の調節、自然免疫機能の調節


●聴覚

風、鳥、動物の鳴き声など自然の音(1/fのゆらぎ効果)が心のリラックス度を高め

カタルシス効果(浄化効果)として精神の安定につなげることが出来る。


●味覚

メンタルヘルス不全に陥ると食生活が不規則になる傾向があるため

自ら育てた野菜を収穫することでの自己実現意識の高まりと野菜を食べることで

心身ともに満足感を得られる効果が期待できる。



<自己肯定力の高まりと対人関係の克服>

メンタルヘルス不全に陥る一つの要因として対人関係への抵抗感も影響してくる。

そのため「生きているもの」との向き合いとして野菜や果物の存在が大切になってくる。

生きているものを育てる責任感、苦労を経験し長期的に携わることで忍耐力がつき

収穫の喜びを味わう。

また、自分の力で育てた自己実現、自己承認、自己肯定力を強める効果に繋げる

ことが出来る。


また、継続的に仲間と作業をするため人に対する信頼感が生まれ

意見を出し合うこと、助け合うことで仲間意識が芽生えコミュニケーション力が身につき

集団の中での生きる術を知ることが出来る。


また、個人の力では達成できない作業を経験することで視野が広がり価値観の偏りを

緩和させることも出来る。



<人としての感情を取り戻す効果>

季節や天候、野菜などの種類によって作業の流れは変わってくる。

愛情を注ぐ事で成長が結果としてあらわれるため、報われないマイナスの感情なども

解消することが出来る。

また、自然との向き合いにより思い通りにならないこともあることも受け入れ。

本来、人間の本能として自然と表現するべき感情が自然と出てくるようになり

感情を取り戻し、表現するきっかけにもなる。



<身体的効果>

日常よりも活動量が増えることで心身ともに満足感を得られ、

健康的な身体作りにも繋がる。

太陽の光を浴びながら、自然の中で作業をすることは開放的な気分になり

太陽の光と一定の作業をする効果として脳内物質のセロトニンが増え、

精神安定を導き出す。