土曜の午後の公開で映画館は人・人・人で溢れておりましたがこの映画だけは10名未満でがらんとしてました(笑)ヨーロッパのタイトルが出て来てご存じ「レオン」のリュック・ベッソン監督作品で彼の作品を愛する同じような年齢層のオッサンとオバサン達が集まりましたね(笑)夜のアメリカの国道で警察官が怪しげなトラックを停止させます。運転していたのは妖艶な女だったのです。ところが・・・・(笑)麻薬の積載品ではなくトラックを降りてきたのは相当数の犬たちだった夜2時過ぎシングルの女精神科医が電話で叩き起こされてこの車を運転していたダグラス(ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ)に同じように親から虐待

 

 

を受けたことのある優しいセラピストの思いやりに徐々に心を開き幼少のころからを語り始める。父は闘犬業を営みたくさんの犬を飼っていた。犬にハングリーさを植え付けるため父は餌を与えていなかったがダグラスは内緒で犬に餌を与えていた。これを知った兄は父にタレ込むのです。怒り狂った父はなんと犬たちの檻の中にダグラスを押し込んで犬と同じ生活環境に押し込んでしまうのです。母は「ごめんなさい」と別れの挨拶を残し家から出て行ってしまいます。兄が書いた垂れ幕は「DOGとGOD]意味は忘れましたが(笑)DOGとGODは逆さ文字なんですね。ご丁寧に「ゴッド・ファーザー」の“愛のテーマ”が挿入されていてア~っ

 

 

かしいな~(笑)ここで映画と離れますが私は中学生頃に飼っていた犬ーといってもオスなので秋田犬の雑種の少年犬が雨の午後にうちの玄関先で雨宿りをしていました。両耳も立派に立っていたので厳しいノラの生活を送って来たのでしょう。牛乳とおさかなご飯を食べさせたらその日から家族になってしまいました(笑)せっかく飼ってあげたのになかなかノラの時代の習慣なのかゴミ箱を漁る癖が直らなくてそのことだけは怒って言い聞かせたのですが、ある朝彼が背中の上に黒いたわしのような小動物を乗せてやって来ました。ネズミなのか?それとも子猫かと思ったら黒い子犬でした。以来チビもまた家族になり兄弟犬は仲良く育っていきました。兄犬がチビのお食事中に少し手を付けようとすると弟犬は威嚇して怒りましたがどちらかが吠えるとどんなおいしい食事中でも兄弟のところへ駈け込んで行ったのです。血が繋がってなくても兄弟の絆は素晴らしいと思ったものです。チビが成長して夜ガールフレンドがやってきて放してあげるといつも朝帰りなのです(笑)いつもいつもどうしてデートが長いのか不思議に思ってチビの帰宅時間に様子を探ると何とお腹がいっぱいになって動けないほど丸くなっていました。どこか近くの食堂主さんがお腹いっぱい食べさせていたようです。しかし犬はけっこう利己主義で自分だけの秘密は兄にもガールフレンドにも共有することがなかったですね。そんな昔の思い出がニンマリします。M・モンローの「お熱いのがお好き」テーマ曲良かったです。

ケイレブ・ランドリー・ジョーンズは「ゲットアウト」「スリービルボード」と共に演技力素晴らしい俳優さんですよね。 

 反キリストを訴えた映画だったのかな?  (☆3.55)