『ハムネット』 ヨモギは3×30効能の薬草
16世紀後半ウイリアム・シェイクスピア(ポール・メスカル)は生徒たちにラテン語を教えていたが、ふと窓の外へ目をやると若い女が森の中に入って行く。「ちょっと抜けてくる」そう言い残して女の後を追う。女が指笛で合図するとなんと空から鷹が舞い降りてくる。彼女の手袋に止まり美味しそうに餌をついばむ。「触っててもいいか?」「さぁ?人見知りだから?」1週間くらい前私が月イチで出かける調剤薬局の出入り口付近におとなしそうなキジ猫がいるので恐る恐る手を伸ばして背中を撫でてみると猫ちゃんは嬉しそうに体を摺り寄せてスキンサービスで驚いてしまう(笑)殆どの猫は手を差し出すと逃げるのですが意外な反応に驚き微笑んでいます。「オレはウィリアムだ君の名は?」「キスするようになったら教えるわ」若い男が女に興味を持ち、若い女が男に興味を抱くのはいつの時代もしごく自然なのですね(笑)「私の名前はアグネスよ」ウィリアムとアグネスは片時も惜しまず手を繋いでいる。そうするとアグネスに体調の変化が訪れます。そうですね大きなお腹を擦りながら妊娠の事実を母メアリー(エミリー・ワトソン)に告げますが今ならでき婚(笑)なんて普通でありますが400年以上前のことですからメアリーが卒倒するかと思いきや多少は狼狽えます。「うちは代々森の中で新しい命を育んできた。シェイクスピア家とは家風が合わない」それでも「姉さんさえ幸せになるのなら」と弟が結婚を承諾します。一方シェイクスピア家の父ジョンは「なにアーデン家の娘を嫁に貰うだと?あそこは森に暮らす一族でうちとは家風が合わない」あ~なるほどモンタギュー家とキャピュレット家という着眼もこの辺から生まれたのでしょう。嫁いだアグネスはアーデンからアグネス・シェイクスピア(ジェシー・バックリー)文豪の妻となった彼女の物語なのです。本年度アカデミー主演女優賞に輝いたジェシーの演技をじっくり堪能するのもおススメです。妻となり長女が誕生しまた次に妊娠します。だからアグネスはいつも大きなお腹を抱えているのです。今度の出産は大変でした。出産後まだ一人残っている(笑)今でいう二卵性双生児娘と息子を授かりました。息子の名前がハムレットといい父のウィリアムも娘2人と息子に囲まれ楽しい家庭だったのです。子供らで演劇をやったり2人が衣装を入れ替え父を揶揄ったりあるときハムレットは「お父さんの物語になりたい」それからーーーここは大ネタバレするので差し控えさせてもらいますーーーペストの疫病でハムレットは11歳の短い生涯を閉じてしまう。それからの家庭は想像してみてください。ロンドンから離れた場所で別居している今夫はなぜ息子ハムレットの名をタイトルの戯曲を作ったのか?しかも大ヒットしている。「許せない」原題・邦題同じ“Hamnet”監督は「ノマドランド」のクロエ・ジャオです。なぜハムネットかぜひ観てください。 (☆4.20) 映画 ドラマ 受賞歴