カサンドラ・トーマス<通称キャシー>(キャリー・マリガン)は泥酔してナイトクラブの前に立ち上がれない様子です。こんなヘベレケになっている美人に声をかけて抱き支えて持ち帰る男もいるのですね。男の部屋まで入り込みベッドで男が脱がし始め最後の一枚のところでいきなり目を開き上半身を起こして「何しとんじゃワレ~!」と言うような言い回しの英語です(笑) これは彼女のゲームなのですね。昼間は小さな珈琲店で働き夜になると濃い化粧とお水っぽいミニスカでクラブへ出かけ素面なのに泥酔のふりをして誘うようなふりをしては引っかかってくる男を懲らしめて楽しんでいるキャシーにはあまり好感を抱かないまま進行していきます。

 

 

やがて30歳になる彼女は良心の実家で暮らし度重なる朝帰りに両親は心を痛めていた。友達でも出来たらボーイフレンドでも連れてきなさい。物語が動き始めるのがライアン(ボー・バーナム)との再会です。「きみカサンドラでしょ?ほら医大で一緒だった」彼は今小児科医として働いている。予告編にある内容程度に書いていくと「きみはすごく優秀だったのになぜ大学を辞めちゃったの?」「やっぱりあの件だったのか?」これは日本でも毎年のように起きている大学の飲み会から発したレイプ事件だったのです。彼女の親友は原題の通り“将来を約束された若い女”だったのに優秀な女医になるはずだったのに自らの命を絶ってしまった。

 

 

 

当時の関係者を一人ひとり当たって復讐法を模索していく。その事件をある学生が動画を撮っていたいたようです。学長に会ってみたものの女が男を訴えるという相談は「月数件もあり・・・」要するに記憶に残っていかないほど多いという。「娘が心配なら電話かけてみれば?」傍に置いてあった少女用の携帯が鳴り始める。この事件のリーダー格の男は立派な医師になって近いうちに結婚式を挙げるようだ。カサンドラはネットでその日時場所を詳しく調べ始める。カサンドラはライアンを実家に招待すると、両親とも娘の初めて来たボーイフレンドだし職業は医者だし歓待してくれた(笑)例の証拠の動画は映画には一切映りません。学生の誰かがライアンの名を呼んでいた。それが酒宴の仲間が呼んだのか単なる傍観者なのかわからない。もう復讐するより幸せを築いたほうがいいんじゃないかと説得したくなってきますが(笑)映画は衝撃の方向へ舵を切っていきます。ライアンの職場を刑事が訪ねてくる。「この地区の子供たちへの社会貢献に敬意を表しますが、実はカサンドラの両親から捜索願が提出されています」そして彼女からの予約通信が届いてきた。タイトルのウーマンは「ワンダーウーマン」や「プレティウーマン」のようなライトな響きがありますがズッシリ思い作品でした。 (☆3.90)