1999年山本賢治(綾野剛)は覚せい剤が絡んで父を亡くした。この時ひょんなことから柴咲組長柴咲博(舘ひろし)の危機を救ったことで何かにつけて「ケン坊」「坊や」とかわいがられていた。2005年賢治はヤクザにボコボコにされて香港から入港した船に売られるところだった。「若いモンの臓器は高く売れるからな」と解体される寸前で後ろのポケットから柴咲組長の名刺が出てきた。このヤクザと柴咲組は対立関係にあった。命を救われた賢治は舎弟になり「オヤジ」と呼ぶようになる。名刺(笑)と組長の舘ひろし(笑)この役は一昔前なら松方弘樹でしたね。クラブでホステスの由香(尾野真千子)と知り合った。彼女は自分の学費のためのバイトだと言った。

 

 

対立している組からは「時代遅れの老害オヤジ、いいかげん引退したらどうか?」「この件は警察にケツ預けることにした」専門用語の意味がやっと分かりました(笑)ある結論の賢治にオヤジは「この親不孝モンが」そして時代が流れて2019年(令和元)山本賢治はガラケーのデータをスマホに移し替えていた。私の知り合いで日本に長くお住みの外国人の方が日本の政策の中で暴力団対策だけはどの国よりも力を注いでやっているから大変評価しているが、他のことはすべて「遺憾です」とコロナなんて無策もいいとこで情けないと言ってました(笑)賢治は由香のことが知りたかった。そしてすぐに調べがついた。なんと由香は市役所で働いていた。

 

 

 

 

舎弟頭の奥さんだった木村愛子(寺島しのぶ)は一人息子の翼を一生懸命育てたのだろう。こんなにりっぱになった。賢治は令和の時代のシノギを兄貴に同行させてもらった。もう時代は完全に変わっていて反社、反社と就職もなければ部屋も借りれない。久しぶりに由香に会いに出かけた。「娘がいるのよ14歳」初めて見るのにどこかかわいい。食事会で盛り上がり嬉しかったのに反社と市役所の職員の2ショットはあっという間に拡散してしまう。「大丈夫と答える人間に限って大丈夫じゃない」ネットでここまで騒がれると市役所の上司は「こうするしかない、社宅も空けてください」 平成・令和にまたがるあるヤクザ賢治の物語でした。    (☆4.15)