2012年3月にオープンした京都市にある水族館です。
京都水族館は七条大宮にありオフィスからはだいたい2kmくらいの距離になります。
エンターテイメント(娯楽)だけでなく、エデュケーション(教育)を目的とする、総合エンデュテインメント※型施設だそうです。
その水族館の目玉の一つがイルカやアザラシなどの水生ほ乳類の展示であり、実際イルカショーは連日大人気のようです。
当然ながらイルカやアザラシは海の生き物ですから、飼育には海水が必要になります。しかし、京都市は内陸にあり、一番近い大阪湾でもかなりの距離があります。
海で汲んだ天然の海水の運搬には大きなタンクローリーが必要になり、それを京都市まで運搬するには費用も時間も労力もかかります。
そこで、京都水族館では天然の海水を使用せず、人工海水と呼ばれる海水の素を使用して必要な海水をまかなっています。
京都水族館は必要となる海水のすべてを人工海水でまかなった国内最初の水族館とのことです。
人工海水は海水魚の飼育において古くから使用されており、天然海水と同じように生き物を健康に飼育することができるそうです。
もちろん海水は透明ですから、水槽の見た目も天然海水と変わりませんので、来館者が違いに気付くことはありません。
内陸に水族館を作るには見えない工夫が必要になるんですね。
来館される方は是非こういった見えない工夫にも思いを馳せてください。
http://www.kyoto-aquarium.com/
(京都水族館公式HP)
http://www.kyoto-np.co.jp/info/education/natoku/100215.html
(京都新聞に掲載された京都水族館の海水についてのわかりやすい記事)
※エデュテインメント
エデュケーション+エンターテインメントの合成語。楽しみながら学習する手法などに使われる用語とのことです


