7月18日（水）海の日、祝日です。
東京の八王子はお盆の真っ最中です。
お盆の期間は各地域で様々です。 お盆の云われも各諸説あります。
今年亡くなった父親の新盆になりますので、
菩提寺のお施餓鬼供養と合わせ
今日は お墓参りと自宅でも御供養の一日です。
真言宗豊山派 熊野山 圓福寺
本尊 大日如来
例年ですと私達檀家が集まって盛大にお盆の
お施餓鬼供養会がありますが、
今年もコロナ対策で法要は僧職と総代の関係者だけで法要が営まれました
私達は法要の後に、本堂の入り口に立てかけられた卒塔婆を
いただいて裏のお墓までいきます。
よーく見ると、
写真の本堂入口に白く真新しい卒塔婆が見えます。
卒塔婆（そとうば）
Stupa ストゥーパが、日本語になった言葉です。
お墓の後ろによく備えているので見かけると思います。
密教色が強いですが各宗派書き方や文字が違います。
日蓮宗と浄土真宗は全く別です。
仏様（大宇宙の中心仏、摩訶毘盧遮那仏）
大日如来を表す。仏様自身（お姿）です。
お札中のお札です。 仏壇に入る位の小さな卒塔婆もあります。
真言宗の場合。 （画像はお借りしました）
 |
起源は
仏舎利を安置し、供養などする為の建造物で仏塔をさす言葉でした。
日本の五重塔はこちらからきています。
陰陽五行もこの密教の
ア、バ、ラ（ラン）、カ（カン）、キャ（キャン）
からきています。
地、水、火、風、空
＝ 五智如来 ＝大日如来
全てが大日如来 ということです。 （難しいですが）
私は弘法大師空海様にこう教わりました。
元々、どんな次元のどんな宇宙の神羅万象と魂も一切の区別なく
大日如来から派生（生まれてというか分離）してやがて又、
大日如来に戻るということ。
その大日如来に戻る前の過程 輪廻転生中にも魂の一部が大日如来に戻る。
その自分が 地、水、火、風、空 であり、自分を生んだ先祖も神羅万象も又、
大日如来だと。
よって、
護身法を結んで、 智拳印 を結び
ア、バン、ラン、カン、キャン 。
オン、アビラウンケン バザラダドバン 。
お大師様は本当は厳正で難しいことをおっしゃいます。
難しいので私を嫌いにならないでください
日本ではストゥーパを模して作られた木の板で、仏教で故人を供養する為に
墓地で用いられるもので、他のお札とは違い供養を捧げるアイテムです。
その卒塔婆自身がとても功徳がある仏様ということです。
今回のお施餓鬼供養の際は、餓鬼供養の文字も入り、自分の御先祖様
だけではなくて、迂遠無縁の三界万霊の魂をも供養することになります。
喜捨、布施の精神と上の様な供養は
見返りを期待しないで、他を供養する一方通行をすることで
いつか自分に善根のカルマとなって帰ってきます。
これを回向といって、自分だけに善根のカルマがやってくるばかりか
周りの家族や関係者にも影響を及ぼします。
巡り巡るのです。
ですから、卒塔婆をお供えする事は究極の御供養になります。
どんなにお墓や、仏壇が大切かお分かりいただけると思います。
自分だけの願望成就のお札も素晴らしいと思います
何故なら自分もすでに仏様ですから。
自分が成り立たないと、他を助けることができません。
真言密教の重要経典の、 般若理趣経というお経には、
＜欲はとても素晴らしいもの＞ （菩薩の意） と書いていますが、
とても難しいテーマです。
欲の大切さを説いていますが、一歩解釈を間違うと大変な事になります。
私達にとっては故に大事なお経です
今回は 究極の お札といえる、卒塔婆でした。
最後に 皆さん、最近のスピリチャル界隈は 供養が薄れていませんか、
神様、仏様、御先祖様の供養をしてから お願い事、です。
そして お礼の供養です。
五芒星巡りや 霊能力向上 は的外れで、
一般の人達にはとても
危険です
神仏の供養や御先祖の供養をしてから 次に進みましょう
次回からは、神棚、祭壇、そして霊能力等について お話できればと思います。
あと、少しずつ神社仏閣巡りも 続けています。
ありがとうございました 鶴島大顕