前回の続きで理趣経を少しご紹介します。
本日は飯縄権現様と弘法大師空海様のご縁日です
当方でも同時にダ枳尼眞天様と聖天様とお不動様と大黒天様とお稲荷様をはじめ日本の神々を含めて勧請神仏にお供えをしてお祝いします。
お大師様を含めて、すべて大日如来の化身としてお祝いします。
という事は大日如来様のご縁日でもあります。
http://www.reihokan.or.jp/syuzohin/hotoke/nyorai/dainichi.html
(高野山霊宝館)↑大日如来様の詳細です
https://ja.wikipedia.org/wiki/理趣経 ←理趣経の詳細ですwikipedia
すみません、説明すると長く成るのでお借りしました。
どの仏教宗派やどの宗教も根本経典という基本に成るお経が存在します。
弘法大師空海様が開いた真言宗は大日経という根本経典と理趣経という
根本経典の2つ根本経典が同時にあるといっても過言ではありません。
真言宗は大師神道(両部神道)も含め祝詞や経典に縛られないところが
あり、どこかの宗教や宗派の様な絶対にこれでなければいけないという事はありません。
ですが実際は理趣経は
正式名称(大楽金剛不空真実三昧耶経 般若波羅密多理趣品)
根本経典で常用経典に成ってます。簡単にいってはいけませんがお大師様が一番いいぞこれは、と勧めたからです。
密教の一番大事な教えの曼荼羅世界(全宇宙世界)を説いているからです。宇宙の真理を説いているのです。
お話の内容は一番弟子の般若波羅密多菩薩が大日如来から全宇宙の真理を教わっている様子です。それが皆さんご存じの曼荼羅がその物です。
ただ長いので全部を読み唱えるわけにはいかない場合があるので
般若心経の様に大事なところだけ抜粋して功徳もあり唱えるのにちょうど良くしかも理趣経の最後の章にまとめでもある凝縮された部分があります。
それが理趣経の百字の偈といいます。
菩薩勝慧者~能作堅固利までちょうど100の文字に成ってます。
その部分だけ訳すと(通釈)これに成ります↓
勝恵に生くる求道者は世間の苦悩の尽くるまですべての人に幸せを
常に施し与えんと生命をかけて励むなり。
真実知恵の働きは愛を秘めたる厳しさにすべての人を救いゆき
世界も人も共々に若き生命を与えなん。
聖なる大欲湧き出でて世間を化せば皆浄し貧欲ねたみ愚痴もみな
般若の知恵に生かされて清き宝となりゆかん。
濁れる水に染められず色とりどりの花開く蓮華の心もと清し
人の心は異なれど慈悲のみわざに生くるなり。
大欲高く輝かば我が人生に苦悩なし心安らぎ豊かなる清き強化のわざ生きん。
理趣経は一歩間違えて解釈してしまうと大変な事に成るお経です。
欲とは悪い部分だけではありませんよ、良い欲がいっぱいあるじゃないですかそれは愛ですよ。愛を唱えているのです。
自分自身の小さな宇宙の小さな愛から大宇宙の大きな愛までです。
私達は理趣経とまとめの百字の偈の後の金剛手言まで唱えます。
(と金剛手菩薩が言いました)の部分まで読みます。
般若心経と共にどんな時でも唱えさせていただいています。何千何万回とこれから先もです。簡単で奥が深いので終わりがありません。
神社仏閣、神仏に関係なく唱えられて仏様だけでなく日本の神様にも喜ばれます。
亡くなった方がおられると枕経といって最初に唱えます。
その他供養や祈祷や毎日のお勤めから修行中も使います。
私もこのお経で色々な体験や功徳を授かってきてまさに言霊
とされてる意味がやっと分かってきたにすぎません。
南無大師遍照金剛と共に唱えるとお大師様が同行二人で一緒に人生の
修行を付き添っていただける様に成ってます。
一般の方にも読んで唱える事が出来ますのでどんな宗教宗派は関係なく
百字の偈だけでも読んで唱えていただく事をお勧めします。
本当はヨガ中や瞑想中にも使う事お勧めします。
大日如来様と弘法大師空海様にとっては国境や人種や宗教や宗派も何の隔たりもありません、全宇宙から見ると何の問題もありません。
高野山には一度は行けれると良いと思います、上に書いた事がどなたでも何か感じられるはずです。
( これを覚えておいてください) 理趣経=大日如来=曼荼羅(全宇宙)
南無飯縄大権現 南無大師遍照金剛