高尾山薬王院 本堂と上方は本社(鳥居)

 

今日4月21日は高尾山薬王院の本尊の飯綱大権現様と弘法大師空海様の御縁日です。

 

日本の真言宗(密教)の開祖 弘法大師空海様の入定日(入滅日、命日)西暦834年3月21日に高野山の奥ノ院で生きたまま(籠ったまま)如来様に成った日です。

私達は御大師様と呼んでいます。この方がいたので密教と修験道の道に進む事が出来てこのブログを書けたのも御大師様のおかげです。

 

真言宗の修験道は元より宗派に関係なく日本人にとっての代表的な御縁日かもしれません。

高尾山の修験道や僧職と信徒にとっては飯綱大権現様の御縁日で本尊の前に御百味といって沢山の御供えをして御祝いします。

護摩も大護摩といって特別の護摩を焚きます。

 

21日は私の自宅と事務所でも他の神仏と一緒に同時御縁日として御供えをしてお祝いします。

 

私達は飯綱(いづな)様と呼んでいて尊崇しています。

 

簡単にいうと権現様とは仏様が偉大過ぎて私達人間衆生には直接見ることも出来ず近寄りがたいので身近な神様に成って現れて救済してくれる仏様です。

長野県の飯綱山と戸隠山地出身の山の神様でもあります。

昔修行を始めた頃に私も修行で登らせていただき高尾山とは又違った

体験をした思い出があります。

上杉謙信公や武田信玄公や私の地元の八王子の北条氏照公も尊崇していました。上杉謙信公は兜の前立てに飯綱様の金の像を付けて毘沙門天様と共に崇拝していました。

戦の神様としては絶大な力を持っています。

私も子供の頃から高尾山に登って遊んでいる頃からの御縁に成り何度も

この人生で助けてもらっています。

詳細は高尾山のホームページなどで書かれていますがここでも又簡単に

説明しますと本体は不動明王様で迦楼羅天(ガルーダ)様とダキニ天様と

大聖歓喜天様と宇賀神様の五相合体の神仏です。

眷属の白狐と腕の白蛇と大天狗と子天狗と三六童子も従えています。

色々ないわれがが昔からありますが万能な権現様で私達修験道にとっては修行の神様であり先生でもありますのでとても怖い存在とやさしい存在と両面を持ってます。

どんな行者や僧や霊能者がお願いしても簡単に降りて来たり現れたりは

してくれません、特別な修法や限られた行者しか降りたり現れたりしてはくれません、私の修験の師匠は江戸時代から代々この飯綱様を自分に降ろして御宣託をさせていただけるので有名な方です。

とにかくパワーのある神仏でが御縁をいただくと常に見守って下さって

大勢の眷属を使って私達の願いを叶えて下さいます。

 

上の写真は高尾山の寶暦(ほうれき)(こよみ)から撮らせていただき掲載しましたが、修行時代に仲間が本堂や本社の本尊像を写真に撮ろうとすると

カメラが壊れたり、写っていなかったりと御機嫌が悪いと写真を撮らせてもらえない事がありました、尊像を彫るのと絵に描くのがとても難しい神仏とも言われています。私自身にとってはこのブログを立ち上げるのを助けてくれた力強くありがたい神仏です。

 

21と言う数字は大宇宙では特別な意味を持っています。

経と真言を唱える回数や作法、修法の回数は3回、5回、7回、21回と

108回、~千回、八千回、1万回~果てしなく続きますが

中心の21回とも言えますし曼荼羅宇宙の中心の大日如来の数字でもあります。

不思議と言うか必然の様に弘法大師空海様は大日如来様の21の数字の21日に入定しました。

 

これからも世界や日本の中でも3,5,7、21の数字は色々な場所と意味で出てきます。