現在の様な世情の中でコロナウィルスの報道で3密という言葉がたびたび出てきましたので気に成りましたので今回の3密とは別の

私達、密教行者や密教僧にとってはとても大切な三密(身)(口)(意)

という意味のそちらについてお話しをさせていただきます

それは現在の皆さんにとっても大切な意味があるからです。

 

密教とは日本では真言宗、天台宗の仏教宗派が代表的です。

関東で有名な真言宗の大きなお寺でいうと私のいた高尾山薬王院、川崎大師平間寺、成田山新勝寺が三大本山で別格本山は高幡不動金剛寺などと天台宗系やその他宗派を入れると数えきれないほどあります。日本では千何百年も前からあるくらい私達には馴染み深いお寺と教えです。

仏教と言っても密教系と顕教系(禅宗系、浄土宗系、日蓮宗系等)と

大きく二つに分かれます。

外国で有名なのはチベット密教、中国の少数密教、その他アジア地域、発祥の地インドでは少なく成ってしまった少数密教の宗派寺院等です。

分かりやすく説明すると秘密の教えです。

 

真言宗は開祖が弘法大師 空海様です、私の菩提寺も真言宗で修験道の世界に入ったところの高尾山もたまたま真言宗でした。

最初に修験得度をした際に受戒、三密を授かるというか教わります。

その他に仏門に入ってからの血脈(系図)も授かり 大日如来ー金剛薩埵ーそれから何人もいてー弘法大師空海ー(神変大菩薩)-私に成ります空海さんの弟子という事に成ります。加行中、修行中、現在の一般の生活をしながらも三密行からは離れる事は出来ません。

三密とは(身)(口)(意)です。色々と深い意味がありますがわかりやすく説明すると 

     (身)は手で印相(印契)を結び、

     (口)は真言(仏の言葉)を唱え、

     (意)仏の境地(入我我入)(自分自身が仏と同一に成る事) これを護身帰命法(護身法)と言って真言密教の基本的な作法でもあり、修法や行法、供養等どんな時の最初にも上に書いた(身)手で印を結ぶのと(口)真言を唱えるのと(意)思うのを同時に行います。そして仏に成って行動します。

 

現在の3密も自分や他人も守る大切なメッセージです。

悪い意味での空間を避けるための警告区間の言葉ですが日本人は

すぐに造語として活用する事が得意だと思います。

 

私達の三密も一般の人達も良く理解だけでもしていただければと思いますがなかなか難しいです、1つ間違えれば大変な事に成ります。

正式な得度や順序によって理解した上に三密を使わなければいけません、ですから密教(秘密の教え)で弘法大師空海様は血脈の弟子にしか教えません。伝授しません。

これから私がこのブログを開いたきっかけの一つで一番危惧している事をお話しします。

他のブログやSNSや出版の批判ではありません、忠告です。

正規の密教僧の方、密教行者、又は神職の方、中には稀に直接

神仏から授かった方、それと神社仏閣で明記して発表している物と

そこで許可があった物は大丈夫ですが、

それ以外の一般の方がSNS上で真言(マントラ)陀羅尼、印相は見て覚えてもらってもかまいませんし自由です。それを使用しても何の力はありませんし役にも立ちません。逆にそれで問題が発生した件もあります。

現在、SNS等で一部のスピリチャル関係や霊能者らしき方が

私達が古来から苦労して受けついだ事が簡単に間違った解釈で公表されて間違った使い方をする場合が見受けられます。とても残念です。

それを古来から弘法大師空海様は密教として誰でも簡単に教える事をしなかった訳の一部です。

人間の間違った行動や思いが見えない世界を傷つけて現在の色々な災厄を招いてしまってます。