マッケンジー法は診断名ではなく個別の状態に応じて・・・ |  国際マッケンジー協会日本支部公式ブログ

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 McKenzie Method® of Mechanical Diagnosis and Therapy®(MDT)は、 腰痛や首の痛み、手足の痛みなどで悩む人が、そうした症状によって損なわれている健康を、
 その人自身が主体的に回復することを支援する評価・治療・セルフマネージメントを包括したシステムです。

国際マッケンジー協会認定セラピスト

北海道の理学療法士の谷口です

 

マッケンジー法(以下MDT)を学んでいるセラピストは国内外問わずたくさんいます

 

日本では様々な職種の方がMDTを学んでいますが理学療法士の参加は特に多いです

 

私は元々理学療法士として整形外科に約10年間勤務していましたが、3年前より自分の整体院をオープンし、今は保険外のコンディショニングを行っています

 

病院勤務時代は全身の様々な痛みを有する方のリハビリを行っていました

 

私は新人時代より様々な徒手療法を学んできました

 

・メイトランド(オーストラリアで受講)

・マリガンコンセプト(認定資格保持)

・ダイアン・リー(カナダで受講や著書「骨盤帯」の翻訳)

・筋膜マニピュレーション

などなど、他にもたくさんありますが、病院時代には何かの手技にこだわらず、問診・クリニカルリーズニングに基づき最善の治療を行うように心がけてきました

 

MDTの魅力は、すでにこちらのブログや様々な媒体で紹介されているとおりで、セラピストに依存させない、患者の主体性を重視ということだと思います

 

その辺の説明は割愛させていただきますが、病院勤務時代にはMDTを臨床で使うことも多く成功体験もたくさんありました

 

ここまでは普通なのですが、上記の通り私は現在、保険外のコンディショニングを行っております。10年以上整形外科に勤務していたので一通りの経験はありますが、オープンしてから病院時代にはほぼ経験してなかった疾患に気付きました

 

それはぎっくり腰です!!

 

ぎっくり腰は整形外科医にとっては珍しくないと思いますが、急性期の痛みが強く、あまり動けない状態では理学療法の指示が出ることはあまり一般的ではないためほぼ経験がありませんでした

 

そんな私ですが、こしラボという、いかにも腰専門のような屋号のもと営業しておりますのでオープンから経験はないにも関わらず、ぎっくり腰の方がたくさん来院されます

 

何事においても未知の疾患や初めて担当する疾患というのは結果が出にくいと思いますが、MDTの良いところは、診断名に応じたリハビリを行うわけでないため、たとえぎっくり腰であろうとMDTのスタンダードな治療法に従い評価・治療を行うことにより最初から良い反応を導くことができました

 

今では、ぎっくり腰に対する苦手意識は一切なく、むしろ得意としています

 

ということで本日は、診断名ではなく個別の状態に応じて進めるMDTの魅力をお伝えするためにぎっくり腰に対する私の経験を紹介させていただきました