国際マッケンジー協会日本支部公式ブログ

 McKenzie Method® of Mechanical Diagnosis and Therapy®(MDT)は、 腰痛や首の痛み、手足の痛みなどで悩む人が、そうした症状によって損なわれている健康を、
 その人自身が主体的に回復することを支援する評価・治療・セルフマネージメントを包括したシステムです。


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ゴールデンウィークいかがお過ごしだったでしょうか。

私は、奥さんと2人旅行に行きました。しかし体調不良になってしまい、物足りない旅行となりました。そのあとに久々に腰痛となってしまい、体の中は忙しい休日となりました。

しかし、こんな時こそ良い機会。七転び八起きの精神!

自分の身体をもとに、マッケンジー法をすすめます。

今回は私を症例とし、マッケンジー法の紹介をしたいと思います。

 

マッケンジー法を少し紹介します。

評価

問診:身体の状態の把握

検査:体を動かすことでの症状の変化を診る

問診と検査をもとに自分がどのタイプかを分類する。

治療

 分類に基づき生活のマネージメント(エクササイズ・生活習慣の改善など)を行う。

このような体系づけられた評価方法とそれに基づいた治療方法です。

 

自分の身体に対して評価します。

まず問診から。

氏名:中田祐志(30代後半)

仕事:理学療法士 (長時間の坐位・立位多い)

趣味:ランニング バスケ 軽い筋トレ 

苦手なこと:じっとしておくこと。

症状:両腰部~殿部痛 VAS:8/10

   体が前に曲げられない(FFD:膝上まで)

現病歴:旅行中に体調不良になり、体調不良が収まった後に腰痛出現。

    旅行:長時間運転による端坐位多かった。

悪化する時

 :前屈 長坐位 臥位(横向き・背臥位)

改善する時(痛みがましな時)

 :立位 ゆっくりとした歩行 良肢位

 

 

次に検査です。

EILincrease/NW  (腰を反らせること繰り返す:痛いけどその後悪化しない)

EILsagincrease/NW (もっと腰を反らせることを繰り返す:痛いし、その後悪化する。)

puppycentralising/centralised (うつ伏せで腰を反らせた状態をキープ:痛みが腰付近に集まる。)

FILincrease/W  (腰を丸めることを繰り返す:痛いしその後悪化する。)

 

暫定分類:後方Derangement

マネージメント:良肢位 エクササイズ(Pappy持続:156セット)

        姿勢保持がきつい場合は、ランバーロール使用 もしくはPappyをとる。

 

検査ではpuppyが運動方法として良い感じ。痛みが中央へ寄っていくことは良い反応の可能性が高いです。さらにPuppyを行った後は、前屈が膝上まで行かなかったのが、下腿の中央付近まで改善します。

 

検査結果から、自分の腰痛のタイプを暫定的に決定。

検査でタイプが分かっても、自分が主体にマネージメントしなければ、効果は分かりません。

さっそく実践。4日後には軽快しました。VAS0-1/10(腰部の違和感程度) FFD:18

 

振り返ると

長時間の旅行中の不良姿勢(車に乗車中はぐったりしていた)と、その後の安静(1日寝ていた)という不動が原因と考えられます。不良姿勢と不動というダブルパンチです。

検査結果より体幹屈曲すると悪化する、緩やかに体幹伸展をキープすると調子よいことが示唆されたため、エクササイズはpuppyを実施、一時的に体を曲げないことを気をつけました。その結果回復が早まったのだと思います。

 

機能回復だけではまだ半分。今後痛みが出ないように再発予防・活動制限を防止することが必要です。

問診よりその人の生活習慣見えてきます。あるいは話すことでその人の性格や、痛みに対してどのように感じているかが垣間見えることがあります。

腰痛のタイプは分類できても、生活習慣には個別性があります。

私の場合であれば、体操に対する受け入れは良好。動くことは全く怖くない。毎日体操OKです。

しかし、長時間坐位、旅行に対しては不安感があります。体調不良に対しては突発的なものなのでしょうがないことでありますが、今後旅行に行く場合や出張などで長時間移動の際は対処が必要です。対処法(ランバーロール使用、長時間運転の際は休憩をとり端坐位を解除する)を伝えて、再発予防を行うこと、活動制限にならないことが大切になります。

治療を組み立てていくには、問診と理学検査、同じくらい必要ですね。

 

今回自分が腰痛を経験し、マッケンジー法を見直す良い機会になりました。

臨床へ生かしていきたいと思います。

 

とよた整形外科クリニック

理学療法士

中田祐志

 


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こんにちわ。

認定セラピストの千代川です。

 

今回、国際マッケンジー協会日本支部の公式ブログへの投稿の機会をいただきましたので、今日まで私がマッケンジー法と共に歩んだ十数年の一部をご紹介したいと思います。

 

私が初めてマッケンジー法を目にしたのは理学療法士を志し実習でとあるクリニックにお世話になったときでした。

学生時代、実習で訪れたクリニックでバイザーをして貰ったのが国際マッケンジー協会認定セラピストの女性の理学療法士でした。

実習では理学療法の基本的な評価と治療を行いレポートにまとめて発表などをするのですが、ある日来院された急性腰痛(ギックリ腰)の患者さんの評価がすごく印象的でした。

整形外科分野での理学療法の基本的な評価といえばROM(関節可動域)測定、筋力検査、整形外科テスト、神経学的検査などです。

マッケンジー法でもこれらの検査は当然行うのですが、その日の患者さんは1人では歩けない、体動も困難なほどの大柄な男性でした。

学生だった私は「何も出来ないじゃんこの人、薬とか注射でもして終わりかな」と思いながら担当していたバイザーを見学していました。

バイザーは「実習には向かないわね、まぁでもとりあえず見てなさい」と一言。

動けない患者さんをうつ伏せに寝かせて受傷機転や経過など丁寧に問診、電動ベッドを動かして徐々に上半身を伸展位に。痛がる患者さんを横目にどんどん身体を反らせていくバイザー。

そして痛がる患者を一度うつ伏せに戻し、腕立ての要領で腰を反らしてみてくださいと求めるバイザーに「あんなに痛がっていて動けなかった患者に何を言っているんだろう?」内心諦めモードの私が目にしたのは普通に腰をそらし始めた患者さんでした。

「あれ?痛くない?」患者さん本人も不思議そうな顔。

その後、1人で歩いて帰って行く患者さんを見送りながら「何なんだこれは」と目を丸くしたことを覚えています。

セラピストが患者さんに指一本触れることなく痛みや動きが改善し帰って行くという、今まで自分が考えていた理学療法からかけ離れた姿に驚きが隠せませんでした。

患者さん自身が自ら動くことで症状が改善し問題が解決する、そんなリハビリを目にしたのはこれが初めてでした。

その後私がこのクリニックに入職した事は必然だったのかも知れません。

 

理学療法士となり4年目の春、最初に入職したクリニックからマッケンジー法の専門家が集っていたクリニックに移ることになり、さらに研鑽を積むことになりました。

このクリニックではマッケンジー法に関わるたくさんの先輩後輩との出会いがありました。マッケンジー協会のトップの先生方と一緒に働けたことはこれ以上ない経験だったと思います。

理学療法士、社会人としてたくさんの経験と挫折も有りましたが、たくさんの仲間に恵まれたのはこのクリニックでマッケンジー法を続けたことに他なりません。

 

そして昨年、東京都江戸川区の守島医院という地域密着のクリニックに移りました。

マッケンジー法の評価では患者さんをしっかりと分類し、その分類ごとに患者教育を行い自立を促すことが重要とされています。

こちらに来た当初は受け身な患者さんがとても多く、リハビリも自分で何かをすると言うより何か(マッサージ等)をしてもらうという感覚で来院されている方が大半でした。

前職場のような、マッケンジー法を受けてみたい、自ら進んでなんとかしようという患者さんに慣れてしまっていたため、そうではない受け身の患者さんの行動変容を起こさせるのは当初とても難しい課題でした。

セルフエクササイズの重要性や生活習慣を変えることの重要性を毎日呪文のように繰り返し、患者さんたちの意識の中に「自分の身体は自分で治す」の意識付けをするまでに3ヶ月から半年程度の時間を要しました。

患者さんと日々コミュニケーションをとり、ニーズやホープを明確にして、ともに目標に向かって行かなくては良い患者教育は行えません。患者さんが目標達成できないのは私の導き方にも問題があるのかもしれません。

患者さんとセラピストの両者が良い方向に向いて行くために自分が何をしなくてはいけないのか、また何をしてはいけないのかを考えるというのは正にselfhelp(自助)の哲学だなと思いながら日々の診療に取り組んでいます。

 

私が理学療法士になろうと思い、この道を選んでから節目には必ずマッケンジー法とそれを研鑽する仲間たちがいました。そのおかげで今の私があると言っても過言ではありません。

自分自身の腰痛や諸々の問題に対する考え方もマッケンジー法から学び実践していることが多いように思います。

自分にとってはリハビリテーションの評価法という枠を超えて生き方の一部にもなっているような気がします。

この記事を読んで少しでもマッケンジー法に興味を持っていただいた方がいれば、是非協会や認定セラピスののいる施設に問い合わせて見てください。

患者さんにも治療家の方にもきっと新しい出会いがあると思います。

自分の身体は自分で治す」のお手伝いができるよう今後も精進していきたいと思います。

 

拙い文章へのお付き合いありがとうございました!!

 

 

医療法人社団 つむぎ会 守島医院

理学療法士

国際マッケンジー協会認定セラピスト

 

千代川 寿男


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こんにちは皆さん。認定セラピストの石森俊介です。

もともと柔道の怪我から腰が悪い状態だった私を助けてくれたのがMDTでした。
同時に腰を庇いながら姿勢するうちに首が痛くなりそのうち両肩も痛くなり両肩に常にインピンジメントがある状態が、4年ほど続いていました。腰は、ヘルニア、両肩は腱板損傷のご診断を頂いていました。

その全てをMDTが改善しくれスポーツが出来る今日の状態にまで回復させてくれました。
もちろん構造の異常が残存する腰は、疲れたり、ストレスフルだったり、飲みすぎ(飲酒)が続いたりすると硬くなり症状の一部が顔を出しますが、そこはやっぱりMDTでコンディショニングしているうちに改善に至ります。
そんな経験を経て自分の体を通して知るMDTの不思議が結構多いです。中でもごく最近経験した2つの出来事をご紹介します。

2017年8月のある日、私の可愛い3歳の娘と某体育館で遊んでいたときの事ですが、ちょっと目を離した隙に娘が体育館壁際の肋木を上端まで登ってしまい。介助のために私も肋木を昇り娘を降りるように誘導しました。中間まで降ろした所で妻が娘を抱き上げて難なく対処出来たので、私も肋木から降りることにしました。
ちょうど高さ1.5mほどの高さでしたが、年甲斐もなく飛び降りても大丈夫であろうと靴下のみの状態で飛び降りました。

その着地した瞬間に左足底の3趾中足骨骨底部周囲に激痛が走りました。一瞬「折れたかも?!」と思うほどの印象を感じましたが、腫脹する反応もなくただ痛みだけが残存しました。強めに当たったための一時的な痛みかな?と思い暫く様子を見ていましたが、歩行で接地すると強い痛みが走り歩容を安定できない状態で、10分以上たっても全く勢いが治まる気配がありませんでした。その状態でウロウロ歩いてみているうちに中央よりやや左側の腰を中心にツッパリと痛みを感じ始めました。

そんな状態でしたが、トイレ(小便)に行きたくなりトイレに移動しなくてはならなくなったのですが、トイレまで60mほどある状態でした。足はともかく腰が硬くなるので、とりあえずEIS(私のDP。)を試してみました。10回を2セットほど連続で行っているうちに徐々に腰のツッパリと痛みが改善し、同時に、なんと左足底の激痛も体操の反復に比例して減弱していき腰の痛みが消失するとほぼ同じくして左足底の痛みもほぼ消失してしまいました。普通に歩けるようになったので取り急ぎトイレに歩行で移動しましたが、左立脚期で左足底のやや当たった所に浮腫み感とわずかな痛みを感じる程度で歩け、用をたしてまた体育館内に戻ってくるまで歩いても特に悪化する反応はありませんでした。その後、2週間ほど左足底3趾中足骨骨底部付近の軟部組織の浮腫み感と僅かな痛みがありましたが、腰の伸展体操を継続して3週目には、完全に消失しました。

 

もう一例は、上記の出来事の約1ヶ月後、自宅にて私担当のお風呂掃除を履行している最中の出来事です。その日は、それまで愛用していたお風呂掃除用のパフが老朽化にて新しい物に変更されており始めての利用となっていました。手のひら程度の大きさのものでしたが、洗浄面との接地感と摩擦感の感触を確かめながら洗浄面を上下左右にこするように手を動かしていたました。パフは右手に持っており体に対して右側の浴槽側面を前腕回内位で手掌を浴槽壁側に向けた姿勢で浴槽壁を上下に擦っている最中の下行動作に合わせてパフが丸まり右示指がパフに巻きつかれて示指のPIP関節に回内右側屈の状態が強制されましたと同時に激痛が走りました。指先を押さえ暫く悶えていると、ふと前回の左足底の痛みの出来事を思い出しました。もしかして?!と思い痛みをこらえながら首のリトラクションを繰り返し始めると、徐々に右示指の痛みが体操に比例して減少していきました。15回ほど繰り返した時には激痛は治まり、右示指の自動屈曲でやや痛みを感じる程度に改善しました。その後、右示指の自動屈曲でのPIPの痛みは2週ほど続きましたが、首のリトラクションを日常行っているうちに1ヶ月ほどで痛みは完全に消失しました。


この経験を経て私は、対象患者がたとえ四肢の外傷がエピソードであってもまず脊柱の運動を十分に評価するべき根拠を得ました。
それまでは、四肢の痛みに対して脊柱の効果を認めてはいるものの半信半疑の状態でありましたが、この経験で機序は不明ながらも実際に経験した体験を根拠に自信を持って評価できるようになっています。
また、「構造の異常と症状とに密接な関係は無い。」という考えも理解できるようになりました。
私と同じように、四肢の症状に脊柱からの効果に対して、なんとなく受け入れてはいるものの完全に受け止められていない方々に少しのヒントになればうれしいと思い、つたない内容をお伝えしてみました。
ご感想、ご意見があればよろしくお願いいたします。

 

国際マッケンジー協会認定セラピスト
理学療法士 石森俊介


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『心と体を一体としてとらえ,運動や健康・安全についての理解と運動の合理的な実践を通して,生涯にわたって運動に親しむ資質や能力を育てるとともに健康の保持増進のための実践力の育成と体力の向上を図り,明るく豊かな生活を営む態度を育てる。』

 

突然ですが、これは高校の保健体育の学習指導要領の目標です。

 

要するに人間をいろいろな側面からとらえること。リスク管理や適切な運動を続けていくことでQOL(生活の質)を高め、維持することを目標に教育とするということでしょうか。

 

 

私は大学で教育について学び、その後、理学療法士の免許を取得しました。マッケンジー法を学んでいくなかで、この学習指導要領の文言と似ている所があると思いました。

 

 

マッケンジー法を実践する際の

  • 生物・心理・社会の側面から捉える多角的な考え方
  • リスク管理
  • 患者教育
  • セルフマネジメント                              などです。

 

健康を維持するには誰かに『してもらう』だけの受け身な状態ではなく、正しい知識を持ち自己管理をすることが必要であると思います。

 

実は大切なことは学校教育で学んでいたのかもしれません。

 

今も再発を繰り返す痛みに困っている患者さんがたくさんいますが正しい知識をもって予防をすればきっと現在より痛みで悩む人が少なくなるのではないかと思います。

 

いつか教育の現場でもマッケンジー法などの考え方が活かせるのではないか…というのが個人的な思いです。

 

まとまりのない文章ですが最後までお読みくださりありがとうございました!

 

 

国際マッケンジー協会 認定セラピスト

末 村   義 人


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皆さん、こんにちは!
認定セラピストの久郷真史です。

私が、マッケンジー法と出逢って3年が経ちます。
マッケンジー法とは、メカニカル(動かすこと)な負荷を加えながら症状の変化を捉えて、評価と治療を行う方法です。また、患者教育や再発予防も考慮して行うことは、これまでのブログを読まれた方なら「知ってるよ!」と思うかもしれませんね。
私も、臨床(実際の現場)ではそれらのことを考えながら行ってきました。その中で、最も感じることは「マネイジメント」の難しさでした。いつのまにか、自分の中で決まった流れが構築され、似たようなリハビリしか提供していないことに気づかされました。
いったい、痛みなどの症状はどこからやってくるのでしょうか?原因は様々だと思いますが、ヒントとなるのはやはり「普段の生活」だと個人的には思います。
そのヒントが、普段の動き?なのか姿勢?なのか、それとも食事であったり人間関係であったりするかもしれません。そういったことを踏まえて、一人一人に合った改善への道を見つけ出すことが出来るのも、マッケンジー法の一つだと思っています。
最近では、会話(問診)をしているうちに時間が迫ってきてしまうなんてこともあります(笑)。
私が治すのではなく、一緒に治して行く、自分の専門外であれば適切な道を紹介できることが大切だと思います。それが、チーム医療であり地域医療なのではないでしょうか?
少し飛躍した話になってしまいましたが、私のリハビリとしての理想的な展開は、「先生!こんな風に動かしたらもっと良くなったよ!!」と患者さんがニコニコしながら私に教えてくれるようになってくれることです。
ここまで、話したことはあくまでも私個人の意見です。当然、考え方が違うセラピストもいることでしょう。どれが、誰が正解ではなく、様々な考え方があり、たくさんの改善への道を提供出来るのがマッケンジー法でもあると思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。

国際マッケンジー協会 認定セラピスト
久郷真史

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