最近の高校野球を見ていると、
「ガッツポーズ」
が増えたことに、いわれのない違和感を感じる。
確かに、好プレーの後には拳を握りたくなるだろう。
確かに、広い甲子園でホームランを打とうものなら、飛び上がって拳を振り上げたくなるだろう。
その気持ちは、大いにわかる。
しかしである。
一昔前は、こういうシーンを見ることは殆どなかった。
喜びは、自分の中に仕舞い込んでいた。
それは、相手校への配慮がそうさせたのか、それ以前に謙虚さがそうさせたのか。
いずれにしても、自己アピールが今より控えめだったことは確かだと思う。
日刊スポーツより
「有言実行」
という四字熟語がある。
これは、言ったことは必ず実行するという意味だが、もともとあった言葉ではない。
もともとあったのは、
「不言実行」
という四字熟語である。
これは、何も言わずに、黙ってやるべきことを実行することをいう。
言ってやるか、言わずにやるか、同じやるでも自己アピールの度合いが違う。
「有言実行」は、「不言実行」をもじって作られた。
もともとの日本人には、自己アピールが強い「有言実行」は必要なかったのかもしれない。
「今だけ 金だけ 自分だけ」
これは数年前に、東京大学大学院の鈴木宣弘教授が言い始めた言葉である。
まずは目先のこと、まずは金、まずは自分という、利己的な考え方を批判した際に用いた言葉である。
そもそも日本は、例外もあったとは思うが、
「いつでも 世のため 人のため」
であったように思う。
それが明治維新の頃からか、欧米系に洗脳され、気づけば「今だけ 金だけ 自分だけ」になってしまった。
それでも生きてはいける。
ただ、「日本人らしい日本人として生きているか?」と問われれば、答えに窮する。
