友人Sくんは、飲み始める前に必ず注射をする。


血糖値を下げるインシュリン注射は、糖尿病患者であることを無言で証明している。


それが済むと、安心したかのようにバクバク食い、グイグイ飲む。


だったら注射を打たずに、ソコソコ食い、ホドホド飲んだらいいではないかといつも思う。



HbA1cという数値がある。


これは、過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均的な状態を示す数値で、この数値が恒常的に高くなっていくと、それなりの治療が必要になってくる。


私もこの数値が基準値を超えているので糖尿病の薬を服用しているが、数値がさらに高くなっていくと次なる処置が待っている。


その段階にすでにあるのが、Sくんである。



昨日そのSくんと中華で久しぶりに飲んだ。


飲み始める前のいつもの儀式を終えたSくんは、生ビールをグイグイ飲み始めた。


餃子を注文した後に他は?と聞くと、すかさず

「レバニラ!」

という答えがSくんから返ってきた。


よくそんな脂っこいものをと思っていると、おもむろにスマホの画面を私に見せる。



画面には、

「8.1」

という数字があった。


聞くと、この数字が今のHbA1cの数値だという。


そして右の腕を私の前に差し出して、ココを触ってみろという。


触ると直径5センチくらいの分厚い突起物のようなものを感じたが、ここに針(フィラメント)が刺さっているという。


その針がセンサーの役目を果たし、読み取り装置(スマホ?)をかざすとHbA1cの数値がわかるという。


他にもリアルタイムの血糖値や血糖値の時間推移なんかも見られるというから、数値が気になる人には有り難い限り。


そしてこの装置は、24時間2週間連続して測定が可能。


装着部分は風呂に入っても2週間剥がれることはないというから驚く。


何と画期的なことか!


因みに、この装置は『リブレ(持続血糖測定器)』という。


玉寄クリニック(東京都中央区日本橋人形町) HPより



ならば私も欲しいと思ったが、保険適用は日に2度以上インシュリン注射をしている人に限られているようだ。


残念!


ならば保険適用の範囲が広がるまで、じっと待つことにしようか。


短い首を長くして。