余計なひと言、それは得てして言い訳であることが多いが、そのひと言が命取りになることもある。


だったら、黙っていればよかったのにとも思うが、プライドが高い人ほど、どうしてもそれができないんだなぁ。



事件は「ヨネックスレディスゴルフトーナメント2024」最終日で起こった。


女子プロの鶴岡果恋は、最終日の17番ホールで1打目がOB方向に行ったので暫定球を打った。


しかし、フェアウェイにあった球がOBにならなかったと思いプレーを続行し、当ホールをパーとしてスコアカードを提出した。


ところが、映像等を確認したところプレーしたのは暫定球で、実際のスコアはダブルボギーということが判明。


鶴岡はスコアの過小申告で失格となった。



翌日、鶴岡はSNSで関係各位、ファンに対し謝罪を行った。


そして、これだけで終わればよかったのだが…。



鶴岡は、

「ティーイングエリアでつけたマークが消えてしまっていたということを初めて認識し、印の付け方が甘かったことによるものだと、猛省している次第です」と説明した。


これは、暫定球に印をつけたが、フェアウェイにあった球には印がついていなかったので1球目だと思い、プレーを続けたということである。




しかし、付け方が甘いとはいえ、付けたばかりの球の印が簡単に消えるだろうか?


そして、フェアウェイの球が1球目とするなら、暫定球は一体どこに行ったというのだろうか?



さらに、

「自分自身つねに正直誠実にプレーしています。決して嘘をつこうなどゴルフ人生で一度も思ったことも感じたこともありません。ですがこの一件でそう感じさせてしまったことを深く反省しています」とした。


が、嘘をつこうなど一度も思ったことがないなんて人がこの世にいるのだろうか?


ど素人の私でさえ嘘をつきたいと思ったことは数え切れないのに、1打が何十万何百万円のプロが思ったり感じたりしないとは、俄には信じられない。


そして、

「感じさせてしまったことを反省する」と言うが、これは自分は悪くないが悪いと感じさせてしまったら申し訳ない、という責任回避的な言い訳に聞こえる。


うーむ。


弁解の仕方はいろいろあるだろうけど、

「やっちゃいました。ごめんなさい」

ペコリで終わった方がよかったのではないかなぁ。


プロに言い訳は不要かと。


と、あれこれ言ってしまったものの、鶴岡選手には、この一件の経験を糧に、上だけを目指して寡黙に腕を磨いていって欲しいものである。