「断腸の思い」

とは、腸(はらわた)が千切れるほど、辛くて苦しい思いを指す。


年が明けてから、能登半島地震、羽田空港衝突事故、北九州鳥町食堂街火災、旧田中角栄邸火災と、立て続けに断腸の思いが続く。


それにしても、全て火災が関係しているのは単なる偶然か、それとも最近よく耳にするDEW(指向性エネルギー兵器)の仕業か?



ところで、八代亜紀さんの「舟唄」の中に、

「ダンチョネ」

という言葉がある。



「舟唄」 八代亜紀

作詞 : 阿久悠   作曲 : 浜圭介


お酒はぬるめの 燗(かん)がいい
肴(さかな)はあぶった イカでいい
女は無口な ひとがいい
灯りはぼんやり 灯(とも)りゃいい
しみじみ飲めば しみじみと
想い出だけが 行き過ぎる
涙がポロリと こぼれたら
歌いだすのさ 舟唄を

沖の鴎に深酒させてヨ
いとしのあの娘(こ)とヨ 朝寝する ダンチョネ



さて、この「ダンチョネ」にはいくつかの説があるが、「断腸」に起因すると考えるのが自然であろう。


漁火    ジオパークと海の文化館より



野坂昭如さんの歌に「黒の舟唄」がある。



「黒の舟唄」野坂昭如

作詞 : 能吉利人   作曲 : 桜井順


お前とおれとのあいだには

ふかくて暗い河がある

それでもやっぱり逢いたくて

エンヤコラ今夜も舟を出す



男と女のあいだには、ふかくて暗い河がある。


それでも恋する気持ちはどうすることもできず、辛くて苦しくてやり切れず、居ても立っても居られない。


だから、ダンチョネ今夜も舟を出す。


そんな言い換えも有りではなかろうか。



居酒屋で、スナックで、小料理屋で、八代亜紀さんの「舟唄」は何度耳にしたことだろう。


そして、心の隙間を埋めてもらったことも何度あったことだろう。



その八代亜紀さんが、昨年末の12月30日に73歳の若さでお亡くなりになった。


大ファンという訳ではないけれど、昭和・平成・令和を一緒に生きてきた姉御であった。



八代亜紀さんは数年前に離婚されていて、逝去されたときは独身だったようだ。


そこで、八代亜紀さんのファンの皆様と断腸の思いを共有させていただくとともに、謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。


合掌