【書評】経済のグローバリズムは悪なのか? | mc浜の適当レポート -この世はネタに満ちている-

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最近、このフランス人が絡んだ書籍を2冊ほど読んでみたが、相変わらずタイトルは過激やね(笑)



本書は日本人3人、フランス1人、朝鮮人1人による合作。著者らは、現代経済学の世界で言えば、いわば「異端児」であるらしい。 ネオリベラリズムが席巻する中では少数派と言えよう。

国際経済がグローバル化し初めてから久しいが、著者らはこの傾向に対して警告を発し続けている。

単純に考えると経済のグローバル化は歯止めが効かないように思えるが、何らかの制御装置が発動しなければ、簡単に世界経済は破綻するらしい。

その顕著な例が90年代終わりの通貨危機や、2007~2008に起こったサブプライム問題とリーマンショック。
これは、経済のグローバル化という名の規制緩和が進むにつれて国際間での資金移動が容易になるが、一度マイナス材料が発生すると、瞬く間に資金が引き揚げられ甚大な影響が発生するというもの。

なるほどねぇ~

従って、ある程度の規制やルール作りが必要とのこと。

俺自身の見解から言えば、確かに現在の国際金融は非常にリスクを背負った状態で綱渡りしているように見える。
世界のどこかで再びリーマン級の問題が発生した時、世界経済はどうなるのか?
ちょっと想像がつかんね。

特に近年は訳の分からん金融商品の開発が目白押しだ。
例えば、サブプライム問題等は、本来返済リスクが高い低所得層に対して「これからは住宅の価値があがりますよ。だから、借金して家を買いなさい」というような代物だ。

この結果、信用度が低い大量の住宅債権が積み上がる。これらをズル賢い金融屋が色んな債権と混ぜ混んで別の金融商品として売り出す。
中には優良債権も混ざってるかも知れないが、不良債権が混ざってるかも知れない。要は何が入ってるか分からない「福袋」みたいなものだ。

俺なら怖くてこんなものに投資はしないね。

とまぁ、現代の国際金融界では魑魅魍魎がうようよしているような状況だ。
全く以て恐ろしい世界になったもんだな(苦笑)