敵地アイブロックスで完全アウェイの中、今シーズン最初のオールドファームです。
レンジャーズは戦前に噂されていた通りジェラード監督やGKマクレガー、DFターバニアが欠場、FWケントは先発で出てきましたね。ケントとラルストンのマッチアップには注目です。
セルティックは新加入のユラノビッチが先日負傷したテイラーの代わりに左SBとしていきなり出場。右SBとボランチに加えて左SBもできるとは器用な選手なんですね。
両チームともに2勝1敗の勝ち点6で迎えた一戦、DAZNですでにご覧になった方もいらっしゃると思いますが、まずはハイライトをどうぞ。
試合はレンジャーズにとことん支配されるのかと思っていたのですが、序盤は意外にも五分五分の展開に。というか逆にセルティックの方が若干押している印象すらありました。
25分にレンジャーズの一瞬の隙を突き古橋のパスからエドゥアールが決定機を迎えますが、ボールをミートできずまさかのミス。あとはほぼ流し込むだけといったシーンだったのですが、らしくないですね。
決定機を外すエドゥアール。焦りや苛立ちもあってか、最近は持ち前の落ち着きが影を潜め…。
前半は両チームとも落ち着いていた印象で、陣形が大きく乱れることはありませんでしたね。レンジャーズは右SBにパターソンではなく本職がCBのバログンを起用してきました。古橋を警戒していたんでしょうか。それだけ前半のレンジャーズは守り重視というか、いつも以上に静かだった気がします。
後半は前半とは逆に、やはり今度はレンジャーズがボールを支配する展開に。時間が経つにつれてどんどんレンジャーズの選手達が躍動し、サポーターの熱も沸騰し始め、そしてついに66分、CKからへランデルがゴール。ハートは触ったんですけどさすがにこれは厳しいですね。
CKからへランデルの一発。ノーマークでゴール前に侵入しズドン。
ゴール後はさらにレンジャーズサポーターが沸き、手も足も出なかった昨シーズンの苦い記憶がよみがえります。
終盤古橋が2つ決定機を迎えましたが、最初のシュートは止められ、次のシーンではパスを選択しクリア。
1本目のシーンでクリスティに強くパスを要求され、それがあってのパスだったと思いますが、あそこはシュートを見たかったですね。
この日は左WGでの先発でしたが、完全にバログンに抑えられていました。エドゥアールに代えてCFで使えというコメントをよく見ましたが、個人にもその意見には同意します。左WGでの古橋は能力をフルに発揮できていませんし、あそこはもっと突破力のある選手を置きたいところです。
試合は結局そのままレンジャーズが1-0で勝利。昨シーズンからの強さを改めて証明しました。
試合内容について気になったのは決勝点の場面。CKのキッカーのバリシッチが蹴る前に両手を上げてサポーターを煽り、声援を求めたシーンです。あくまで推測ですが、バリシッチはレンジャーズの勢いが次第に増し始めている状況から、点を取るなら今この瞬間だということが分かっていたのではないでしょうか。
今になって考えてみると、レンジャーズの戦前のプランは、前半はとりあえず守り、勝負は後半というものだったと思います。そうだとすると前半の落ち着きにも合点がいきますし、結局セルティックは90分間レンジャーズの想定の範囲内だったっということですね。
昨シーズンからですが、レンジャーズは本当にそういったプラン通りに試合を進めるのが上手いチームです。選手たちはどの時間でどのように振舞えば良いのかということが分かっているような気がします。
スコアは1点差ですが、個人的にはそれ以上の実力差を感じる内容でした。昨シーズンよりはマシになったと思いますが、まだレンジャーズの方が一枚も二枚も上手な気がですね。
ここ最近のチームの好調ぶりでこの試合勝つ可能性は十分にあると思っていましたが、その期待が見事に打ち砕かれました。
選手に関しては、初出場のユラノビッチはとりあえず可もなく不可もなくといったところでしょうか。終盤負けている状況で望み薄なロングシュートを放ちましたが、精度はともかくプレーの選択は良かったと思います。
残り10分で負けている状況のセルティックは何としても勝ちたいという気持ちが見えなかったので、ああいった気持ちが先行するようなプレーも大切だと思います。そもそもチームとしてはもっと早くパワープレーに走ってもよかったと思うんですけどね。
初出場がオールドファームとなったユラノビッチ。背番号は88。
またラルストンは今日も良かったですね。チームベストだったのではないでしょうか。あのケント相手に1vs1で互角以上の出来でした。要所で激しいタックルも見せ、オールドファームを戦うことの重みを知っているように見えました。
アバダは先日のAZアルクマール戦もそうでしたが、やはり上のレベルの試合になると存在感が急激に薄れるなどボロが出る印象です。まだ若いので成長する可能性は大いにありますが、正直今のままでは頼りになりません。
今日の敗戦で古橋が来てからのチームの勢いはストップしてしまいましたが、逆に王座奪還へ向けて良い発奮材料になるのではないでしょうか。エドゥアールが前半のチャンスを決めていたら勝てていた可能性もありますし、絶望するまでではないと思います。ただ今日の出来では今シーズンもレンジャーズが優勝だと思わざるを得ないので、今のままではいけません。
どう改善するか、まだギリギリ移籍市場も開いているので、その辺りも含めて今シーズンも見ていきたいですね。

