いよいよ始まったEL本戦ですが、セルティックはチームの心臓であるマクレガーが負傷離脱、さらにアバダは宗教上の理由で欠場となりました。
正直アバダの不在はそこまで問題ないと思うのですが、キャプテンのマクレガーがいないのは痛いです。古橋は前回から続けてこの試合も欠場です。
スタートダッシュに成功したのはセルティックでしたね。試合開始から主導権を握っていました。
そして15分、アバダの代わりに右WGで先発したジョタのクロスをアジェティが胸で合わせ、セルティックが先制!
ジョタは前回の試合で個人的に失望したのですが、この試合はそこそこ良かったと思います。味方との連携はイマイチですが、それでも独力で実力を示してくれればWGの選手なら評価は上がるものです。アバダとはまた少し違うタイプなので状況に応じて使い分けていくのも面白いと思いました。
この試合1アシストのジョタ。ポルトガル人WGと聞いてワクワクせずにはいられません。
ホームのベティスは入りが良くなかったということもありサポーターからはブーイングが聞こえ、スタジアムはネガティブな雰囲気で覆われていました。特にマクレガーの代わりにアンカーの位置で先発したソロに対しては、早い時間にイエローカードが2枚揃いかねないファウルが続き、審判の判定で辛うじて退場を免れるなど、どちらかというとセルティック寄りだった判定もサポーターの不満を煽る1つの原因だったと思います。
そんな重たい空気の中、セルティックが見事なカウンターからアジェティがPA内で倒されPKを獲得。そしてこれを右SBのユラノビッチが冷静に決めて前半27分の時点で2-0のリードに成功!!
これ以上ない展開で、スペイン1部のチームといえど意外とあっけないなという感じでした。
ユラノビッチはもちろんゴールも含め、この試合全体的に素晴らしい出来だったと思います。ボールの扱いが上手く、周りとの連携もスムーズ、さらには両SB、ボランチをこなすなど、非常に器用で賢い選手だということが分かりました。ポステコグルー監督の目指すサッカーに理想的なSBではないでしょうか。
ゴールを決めたユラノビッチ。彼のプレースタイルゆえか、安心してPKを見ていられました。
国内リーグでの大勝慣れのせいか、その後もこのままいけそうだなと高を括って見ていたのですが、32分にゴール前の混戦からのミランダのゴールで1点を返されます。
それまでファインセーブを見せていたハートがついに失点したのも残念でしたが、ゴールを決めたミランダの気迫迫る表情からその後の逆襲を予感しました。
そしてそのわずか2分後、裏への抜け出しからフアンミに決められ一気にスコアタイに。こういうときって、さっきあれだけ必死になって奪った2点は何だったんだっていう気持ちになりますよね。
前半は何とか2-2で折り返しましたが、ベティスの勢い、スタジアムの熱量から、試合終了まで持ち堪えられそうにはないなと感じました。
案の定、後半始まってわずか5分、カナレスのクロスボールをイグレシアスに見事に合わせられついに逆転。ただこのシーンはセルティックのミスかと思います。
アシストしたカナレスはこの試合特に前線へ鋭く良質なボールを供給していたので、ソロはもっと詰めておかなければいけなかったと思います。あまりにもノープレッシャーでクロスを上げさせてしまいました。
さらにその3分後にもCKから見事なボレーシュートを決められついに4-2。このシーンも同様にもっと厳しく寄せておくべきだったと思います。
その後反撃しなければいけないセルティックでしたが、残りの時間をあまり効果的に使えませんでした。
マクレガーの不在はやはり大きく、いつもよりボールの流動がスムーズでなく、攻撃にリズムが生まれませんでした。攻撃に形がなく、最終局面は左右からの曖昧なクロスに終始していた印象です。
この試合、特に負けている状況で問題だったのは、横パスやバックパスの多さだと思います。ポステコグルー監督の志向する戦術による反作用なのか、あまりにも確実に繋ごうとするあまり、ゴールを奪うという本来の目的意識が欠けていたように思います。
今シーズンセルティックの負けたほとんどの試合で気になるのですが、終盤はロングボールを放り込んでもいいと思います。もっと相手のミスや偶然の産物というものに頼って良いのではないでしょうか。
87分にようやくFKからラルストンがゴールを決めてくれましたが、アプローチの仕方を変えればもっと早くに決められた可能性も十分にあったと思います。ベティスは楽に後半の残り30分間を過ごせたのではないでしょうか。
この試合を通じてですが、セルティックの選手からあまり覇気が感じられなかったのが残念でした。百歩譲って負けるのは仕方ないとしても、無気力に負けるのはセルティックではあってはならないと思います。こういった精神的な面にもマクレガーの不在の影響は感じられました。
またポステコグルー監督は試合後、これ以上の結果は求められないと述べており、もちろんチームを擁護する発言でもあったと思うのですが、選手交代にはもっと改善点があったのではないでしょうか。
ベティスが5人代えたのに対してセルティックは1人、ましてや後半は追う展開だったので新鮮さは欲しかったです。ベンチに攻撃の選手がほとんどいなかったのもありますが、左WGのモンゴメリーはこの試合いないも同然の出来だったので、せめて若いショーを出して新しい発見に賭けてもよかったと思います。ショーはプレシーズンの出来を見ても普通にレギュラーを争える選手だと思うので、モンゴメリーをフル出場させるよりはよかったのではないでしょうか。
結局チームとしては残念な形での敗北となりましたが、ロギッチはこの日絶好調で再三相手をいなしていましたし、ゴールを決めたラルストンもそのアグレッシブな姿勢で、この試合数少ないチームを前へと先導してくれる存在でした。いつのまにか彼に全幅の信頼を置いて見ている自分がいます。
強引な突破を幾度も披露したラルストン。ゴールという形で報われてくれて嬉しかったです。
次の試合は日曜日の国内リーグ戦、相手はリビングストンです。
相手はここ最近あまり調子が良くないためセルティックの勝利は絶対なのですが、プラスアルファ新戦力の活躍や新たな攻撃の形など、今後国外でも武器となり得るような発見がほしいですね。
とりあえず切り替えてこの試合の敗北を引きずらないようにしてほしいです。


