連戦連勝で勢いに乗っているセルティックですが、体力面を考慮してでしょうか、この日はその一番の立役者である古橋がベンチスタート。代わりにCFにはジャコマキスが先発します。
さらに先日の試合で先発したWGのジョンストンも控えに回り、アバダが3試合ぶりに先発に復帰しました。
ロギッチの負傷欠場に伴いアンカーの位置にビトンが先発したということも含め、前回の試合のようなテンポの良いパス回しは難しい気がしますが、新たな戦術の発見、選手の台頭の機会になるのではないでしょうか。
それでは試合のハイライトです。
技術のある選手が揃う左サイドを軸として攻めていくと思っていたのですが、意外にも右サイドを活用していきましたね。
特に序盤は右SBのラルストンのクロスから何本も惜しいシーンを作り出しました。
同様に左サイドでもジョタの個人での突破から最後は中へのクロスと、この試合セルティックは最終局面ではCFのジャコマキスにボールを集めるということがチームで徹底されていたように思います。
しかしリビングストンが5バック+全員が自陣へ引き守備に徹するという完全な勝ち点1狙いの戦術で来たため、クロスだけではゴールは厳しかったですね。もう少し工夫がほしいところです。
44分、PA内でのパス交換からラルストンがGKの届かないコースにシュートを放つも、これはリビングストンのキャプテン、デブリンが頭で阻止。
惜しいシュートといえばそれくらいで、なかなか崩しきれない展開やマデン主審の微妙なジャッジに不満を募らせるシーンの方が目立った前半でした。
古橋、ジョンストンの投入を期待したハーフタイムでしたが、選手交代はなし。そのため後半も同様クロスでゴールを狙う戦法でしたが、そもそも中の人数が足りていない上にジャコマキスにほとんどボールが合っていませんでしたね。クロスに関しては特定の人を狙うというよりはとりあえず中央の辺りへというものだったと思うので、戦術の軸にするのであればもう少しジャコマキスと出し手との間で意思の疎通をしっかりとしておきたいところです。
何が足りないのかと考えた時、アンカーのビトンの存在が正直マイナスなように感じました。
彼の持ち味は圧倒的な高さ・パワーを生かしたデュエルの強さや強烈なミドルシュートであって、決してボールを展開、配給する部分ではないと思います。なので彼とマクレガーの位置を入れ替えてもいいのではないでしょうか。そうすれば後方でのボールの流動がよりスムーズになり、ビトンの上記の持ち味が発揮されやすくなる、さらにはクロスの際に彼がゴール前へ入っていくことでジャコマキスと並ぶもう一つのターゲットとなることができます。一石三鳥な気がするのですがどうでしょうか…。
ポジションが定まらないビトン。もう少し積極性が見たいところ。
ストレスが溜まる一方の展開でしたが57分、スターフェルトのケガに伴い、ついに古橋(とジョンストン)が投入。待っていたと言わんばかりのサポーターのリアクションでしたね。
彼らの投入により、前線にジョンストン、古橋、ジャコマキス、ジョタの4人が並ぶ超攻撃的な布陣が完成。残り時間が30分以上ある段階からすでに後半ロスタイムの畳み掛け時のような展開でした。
相手ゴール前をほぼ全員が囲むような怒涛の攻撃でしたが、それまでの中身の乏しい時間が痛かったですね。リビングストンも中央をしっかりと固めていい守備を披露していたと思います。
圧倒的に攻め立てるものの残り時間が少しずつなくなっていく展開。ケガだったフォレストが久々に復帰して出てきましたが、ゴールは遠く。
そしてロスタイム、引き分けが濃厚かと思われていた矢先の93分、リビングストンのゴールキックのリスタート時に、古橋が相手CBオビライに頭を叩かれまさかのPK獲得&オビライは一発レッド。
もちろんせセルティックからしたら不意に訪れた絶好のチャンス、嬉しいことではありますが、この時ばかりはさすがにリビングストンに同情してしまいました。
セルティックを無失点に抑えるには相当な集中力が必要で、ミスは一つも許されません。それを90分間チーム全員がなんとかやってきたのに、それをたった一人の衝動的な感情によって台無しにされてしまっては、憎んでも憎み切れません。
それまでは試合の中で時折笑顔も見せていたオビライ。豹変。
絶好のチャンス、キッカーはジャコマキス。
やっちゃった…。
結果論ですが、モーションとシュートがどうも弱々しく、自信がないように見えました。もちろん相手GKストライジェクも見事でした。
この試合のジャコマキスですが、初めて彼が軸となる戦術の中でプレーしましたね。しかし結果はほとんど機能せず。ワントップの座を古橋と争う立場として、今回の結果ははっきりと古橋のワントップ時より劣るということを証明してしまったのではないでしょうか。アクロバティックで野性的なスタイルは魅力ですが、見方を生かす能力は物足りなく感じました。残念ながら今後は今よりも出場機会が減ってしまう気がします。
PKに関してはストライカーとして点を取っておきたいのは分かります。しかしセルティックのPKキッカーはユラノビッチと決まっていると思うので、そこら辺はブレないようにしておいた方がいいと思います。
結局試合はそのまま0-0でタイムアップ。
内容に不満は残りますが、急に最大のチャンスが訪れ、急に過ぎ去っていったような、久々のドラマチックな展開の試合で面白かったです。
終盤誰か点を決めていればヒーローとして台頭できるチャンスとなったと思うのでそこは残念ですね。
レンジャーズが日曜日のマザーウェル戦で勝てば勝ち点差は4に広がってしまいますが、まだリーグ戦1/3も消化していない段階です。昨シーズンはこの時点で今以上に差があったのでまだ全然何とかなります。
次は11月5日金曜日の5時キックオフ、ELグループステージ第4戦、対フェレンツバロシュです。
決勝トーナメント進出のためフェレンツバロシュ相手には2勝しておきたいところ。苦手なアウェイですが、勝てるよう祈りましょう!!



