モロッコの疲労度を懸念していたが、やはりスペイン戦と比べて足は重く動きも鈍かった。

 

先制した辺りまではモロッコを応援していたが、ポルトガルが追う立場になると、急にポルトガルに勝ってほしくなってきた。

 

よく考えれば、C・ロナウドにとっては恐らく今回が最後のW杯である。せめてベスト4まで行って7試合戦ってほしい。

 

さらに言えば、せっかくアルゼンチンがベスト4に残っているのだ。決勝でメッシvsロナウドという最高の構図も見てみたいし、それがお互いにとって最高のエンディングになるのではないだろうか。

 

モロッコの守備の大黒柱であるサイスが負傷交代したこと、そしてポルトガルにまだ十分に時間があったことから、このままでは終わらないという予感があった。

 

だからこそ、結局何も起こらずにモロッコが耐え抜いてしまったのは、個人的には物足りなかった。日本vsコスタリカに似たもどかしさを感じた試合だった。

 

モロッコは満身創痍で手の内は全て出し尽くした感があるので、ベスト4まで行っても正直そこまでだろう。十分よく戦ったと思うので、どうせ4位になるなら、まだ選手層という面で上に行く可能性のあるポルトガルに行ってもらいたかったのが本音である。

 

そして何と言ってもロナウドのW杯、そして恐らく選手キャリアが終わってしまったのが残念極まりない。

 

先発を外され途中出場という立場でも、これまで自分が見てきたロナウドとは思えないくらい献身的にプレーしていた。これだけチームのために体を張ったなら報われてほしかったし、チームももっと彼を信じてボール渡してあげてほしかった。

 

試合終了後の涙から、どれだけこの大会に懸けていたのかという思いは伝わってきた。もう表舞台に立つことはないと考えると、とりあえず彼の最後を見届けられただけでも、今大会ここまで追ってきた甲斐はあった。

 

昨日はネイマールが去り、今日はロナウドが去った。

 

世界のサッカーのシンボルというべき選手が不完全燃焼のまま最後のW杯を終えていっているのに関して、サッカー界が貴重な財産を十分に消費しないまま失っていっているような気がしてならない。