最強の組織vs最強の個であり、事実上の決勝戦だろう。
チュアメニのゴールは正直目で追い切れなかった。これぞまさに個の力である。ふてぶてしい表情がいかにもフランスの選手らしい。
イングランドはこの失点により、今大会初めて試練の時が訪れたのではないだろうか。これを乗り越えてこそ優勝へ近づく。
ケインは攻守によく走りよく効いていたし、ヘンダーソンも闘志溢れる献身的なプレーで存在感があった。
そしてイングランドの同点ゴールにより、今度は逆にフランスに試練の時間が来たように思う。
結果論ではあるが、イングランドはケインがPKを外す前に、この同点に追い付いてからの時間帯で逆転しておくべきだった。
フランスは歯車があまり上手く嚙み合っていなかったし、イングランド自身にも勢いはあった。
だからこそ、その流れに関係なくゴールを奪ってしまうフランスは本当に奇妙なチームである。
個の力で強引にねじ伏せたのか、見えない組織力があったのかよく分からないが、フランスには彼らだけの独特の空気があるように感じる。そしてその空気は試合の流れに関係なく常にピッチに漂っている。
イングランドに安易にPKを2度も与えている点からしても、彼らにとってその時の試合の流れなんてまるで関係ないようだ。勝ちさえすれば文句はないといった、圧倒的な力強さを感じる。頭一つ抜けているとは、まさにこういうことを指すのではないだろうか。
そしてこんなにあっけなくイングランドが負けてしまうとは、正直優勝候補に推していただけに驚きである。ことごとく予想が外れる今大会であり、自分のこういった感想も全く無意味なものに感じられてきた。
ここまで来たら、いっそのこと決勝はクロアチアvsフランスの再戦でも面白そうだ。そしてその時はクロアチアにリベンジしてもらいたい。